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tre* ページ4

担任に案内された席につく。

当たり前だけど、自分以外みんな男子なのが新鮮だった。


「小鳥遊さん、よろしくね。
俺は葵ゆうた。2winkってユニットで、軽音部に入ってます!」


明るい茶髪にネオンブルーのヘッドホンをした隣の少年はにひひ、と笑う。
さすがアイドル。人懐っこい笑みが素敵だ。




あっという間にHRが終わり、ありがちな漫画のように転入生である私の元へクラスメイトたちが集まってくる。


解放されたのは授業開始のチャイムが鳴ってからで、隣の席の葵くんは災難だねー、とさもおかしげに笑っていた。


「まぁでも、A組よりはマシだったんじゃないか?今年は騒がしいのばっかり集まっちゃったから。」


前の席に座った、確か真白くんだっただろうか、やれやれというように笑う。
けれど、その横顔はなんとなく楽しそうだ。



「友也でいいよ。俺のユニット…Ra*bitsで1番騒がしい光とか、流星隊の鉄虎とか。」


「忍くんとか翠くんが心配だよねー。
その点このクラスは落ち着いてる、っていうか、どちらかといえば苦労性側の人間が多いかな。」


そう言って2人は教室を見回してから、同時に「あ」と声を上げる。

彼らの視線を追うと、やけにお上品な二人が授業中にも関わらずキャットファイトを繰り広げていた。

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作者名: | 作成日時:2018年7月13日 7時

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