家出少女は愛されたい【WT】

2話 ページ3

昼休みになると人通りが少ないところに行って殴られる
痛くて泣きそうになるけど涙は出ない

決まった時間になるとみんな教室に帰ってく


私は…その場にうずくまっていた



はぁ…もうやだな。
家に帰ろうかな。
でも親いるよね。
嫌だな。



そんな考えが私を襲う



私は学校に居たくなくなり校舎から飛び出していた



…気がついたら知らない公園に居た


考えながら歩いてたら知らない場所に出ちゃったのかな


もうそんなことどうだっていいや


私は公園にあったブランコに乗り小さく揺れた


何も考えないようにぼーっと揺れた



ふと我に帰ると外はもう陽が落ちていて暗くなっていた


…これからどうしよう

家に帰っても怒られる…いつもより激しく…殴られる…そんなのやだ

だからといって泊めてくれるほど仲のいい友達なんて居ない



嗚呼、行く宛てないってこんなに辛いんだ

寂しさと苦しさで胸がいっぱいになる


もう、いっその事ここで飢え死にすればいいんじゃないか
そんなことまで思い始めた

私はベンチに寝転んで空を見上げた




｢…こんなところでどうしたの｣




優しく問い掛けるような声が近くから聞こえた

私が身体を起こすと
そこにはジャージを着ている男性がいた

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