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告白と真相 ページ14
・abe eyes
ab「…めぐろ…。」
mm「何ですか、阿部くん」
まだ身体は辛かったけど、少しだけ良くなってきたような気がした。
ab「何で…目黒は……俺のそばにいてくれるの」
熱のある時じゃなかったら、こんな言葉は言えなかったと思う。
誤解されかねないし…
そう言うと、目黒は少し考えてからこう言った。
mm「歌舞伎の2017年のときです。
俺が慣れない舞台で体調崩した時があって。
その時阿部くんが付いててくれたの、覚えてますか？」
考えてみると、
なんか体調崩した後輩がいたような気がする。
でも、よく思い出せない…
mm「ちょうど今と逆で。
そこから阿部くんのこと気になって見てました。
俺が一番辛かったときに傍にいてくれて、優しくしてもらった。
その恩は忘れませんから。」
ab「……そんなことないよ、俺はたぶん、先輩として」
mm「それに。」
俺の言葉を遮って話してくる。なんなんだよ。
両手で、布団から出てた俺の手をぎゅっと握ってきた。
振りほどく力も今はない。
mm「好きな人が弱ってる時に、傍にいたいって思うのは当然でしょ。」
再び沈黙がやってくる。
言ってることの半分も理解できないけど
目黒の強い視線に、くらくらと眩暈がする。
顔が赤かったら、熱のせいだ。たぶん。
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作者名：Rinna | 作成日時：2020年11月14日 0時
