月光と指先 �� ページ47
♪
急に、包まれる感覚がして
それが目黒くんの腕だと気づくまで、一瞬わからなかった。
長い腕にゆっくり引き寄せられて
セーターの胸元が目の前にあって
いつのまにか 背の高い彼にゆるく抱きしめられていた。
びっくりして彼を見上げる。
「目黒くん…？」
蓮「…ちょっと、だめだわ俺、、、ごめん」
抱きしめてくる腕に、ぎゅっと力がこもって
耳元で、あの低くて優しい声がした。
蓮「あのさ、俺、あなたに嫌いとかひどいこと言う前に
１個、ちゃんと伝えなきゃいけない、大事なことを伝えてなかった。
俺 ずっと前からAのことが、好きだよ。
ずっと…好きだった。
あの音楽室に行く前から。」
時が止まったように静かで
永遠のように長い一瞬を、眩暈のように感じた。
何も言えなくて
ただ足もとが震えて、ふらつく。
蓮「、、、大丈夫？A」
わたしの身体を支えてくれて、心配顔で見つめてくる。
「、、、大丈夫じゃないです、、、」
やっとの思いで、かすれた声でそうつぶやくと
「何それ、もう、ほんっとに可愛いんだから」と言って笑った。
そんなふうに目黒くんが笑っている顔を、ずっと見たかったの。
、、、、でもその笑顔を見たら
どうしてか涙が出てとまらない。
♪
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Rinna(プロフ) - めいさん» コメントどうもありがとうございます！リクエスト頂きとっても嬉しいです！^-^ キスのシチュエーションいいですね…そんな素敵なシーンが書けるように頑張ります！これからもよろしくお願いします^-^ (2020年6月14日 17時) (
レス) id: 18cd872e84 (このIDを非表示/違反報告)
めい - リクエストなんですが、”目黒くんと主人公ちゃんがキスをする”っていうシチュエーションを書いてほしいなぁと思いました！ 更新頑張ってください!! (2020年6月14日 11時) (レス) id: 730e0168eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんな | 作成日時：2020年6月4日 16時
