透明な涙 �� ページ24
♪ Ren Meguro Side
蓮「手、まだ痛む？」
「…ちょっとだけ」
と言って曖昧に笑う。
蓮「あいかわらず、ちっちぇえ手だな」
なんか元気なさそうだから、わざと怒りそうなことを言ってみた
「うん……ちっちゃいままです」
あれ？ なんか調子くるうな。
蓮「あと、ちゃんとシップ貼って冷やしとかないとだめだろ。
また保健室連れてくよ？」
「それは…大丈夫」
どうやら ほんとにしょげてるっぽいな。
俺はそこらへんの椅子を持ってきて、Aさんの横に置いて座った。
話を聞くよ、っていう意思表示だ。
しばらくの沈黙が続いた。
俺は、Aさんといる時、別に言葉が途切れてもぜんぜん普通にしていられる。
話をしなくても視線はふと合ったりして
そういう時は、話さないことがかえって心地いいと感じたりする。
Aさんの空気感の中にいると安らぐんだ、すごく。
「あのね、、、わたしこの間はどうかしてた。
本当に ごめんなさい。
目黒くんにあんな話をしてしまって」
いつもより細い声で
急に話しだしたかと思ったら、やっぱり落ち込んでたのか。
蓮「なんで？ 話をさせたのは俺の方でしょ
Aさんが謝る必要なんてないよ。」
「でも…」
蓮「話してくれてよかったと思ってるし
変な言い方するけど、話してくれて嬉しかった。
誰にでもする話じゃないってわかるから」
Aさんは、少し顔をあげて俺の目を見た。
蓮 「むしろ話してくれないほうがきつかったわ。
じゃあ俺の必要性ってなに、って思うから」
「ありがとう…」
蓮「また感情とか気持ちがフラッシュバックして
つらくなったら、俺に話して。
いつでも傍にいて 話を聞くから」
Aさんの怪我した右手に、もう一度そっと触れた。両手でその小さな手を包む。
蓮「…だからもう そんなふうに １人で泣くな。」
♪
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Rinna(プロフ) - めいさん» コメントどうもありがとうございます！リクエスト頂きとっても嬉しいです！^-^ キスのシチュエーションいいですね…そんな素敵なシーンが書けるように頑張ります！これからもよろしくお願いします^-^ (2020年6月14日 17時) (
レス) id: 18cd872e84 (このIDを非表示/違反報告)
めい - リクエストなんですが、”目黒くんと主人公ちゃんがキスをする”っていうシチュエーションを書いてほしいなぁと思いました！ 更新頑張ってください!! (2020年6月14日 11時) (レス) id: 730e0168eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんな | 作成日時：2020年6月4日 16時
