G線上のアリア�� ページ3
♪
それから何日かしても何故か、
彼はわたしがいる時、頻繁にこの第３音楽室にやってきた。
暫くピアノに耳を傾けてくれたり。
弾き終わって下校のチャイムがなる頃まで、少しの会話をしたり。
彼は3年生で
名前は「目黒 蓮」くんということがわかった。
ここに来てくれるのは
まあ この年代にありがちな、ただの気まぐれなんだろうな。
多分飽きたらすぐにいなくなるだろう、くらいに思ってた。
ふと彼を見ると、あいかわらず机に伏せて少しも動かない。
また寝ちゃったか。
それなら静かめの曲にしてあげようかな。
柔らかな旋律のバッハを何曲か弾く。
そういえば、こうやって聞き手のいる状態で弾くのって何年ぶりだろう。
誰かが聞いてくれるって心地いいな、なんて思ってしまった。
まあ当の本人は寝てるけれども。。。
なんとなくおかしくなって１人でクスっと笑ってしまった。
蓮 「…そういうふうに、笑ってるほうがいいよ。」
ふとそんな声がした。
いつの間にか彼は頬杖をついてこちらを見ていた。
「え?」
目が覚めてたの？
蓮 「いつも、ピアノ弾いてる時 なんか辛そうな顔してたから。」
今のは どういう意味なんだろう、、、？
「それって、どういう意味なの…？」
蓮「…別に 言葉通りの意味。わかるでしょ、自分のことなんだし。」
言葉がつなげられずにいると
蓮「そんな困った顔しないで。」
そう言って彼は、少し笑う。
ちゃんと笑った顔を 初めてみたかも。
蓮「、、、俺がここに来たほんとの理由、知りたい？」
意味ありげにそう言って、目黒くんは笑うんだ。
笑ったかと思うと、次の瞬間には真剣な目で見つめてくる。
その強いまなざしと まっすぐな瞳から、目が離せなくなっていた。
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Rinna(プロフ) - めいさん» コメントどうもありがとうございます！リクエスト頂きとっても嬉しいです！^-^ キスのシチュエーションいいですね…そんな素敵なシーンが書けるように頑張ります！これからもよろしくお願いします^-^ (2020年6月14日 17時) (
レス) id: 18cd872e84 (このIDを非表示/違反報告)
めい - リクエストなんですが、”目黒くんと主人公ちゃんがキスをする”っていうシチュエーションを書いてほしいなぁと思いました！ 更新頑張ってください!! (2020年6月14日 11時) (レス) id: 730e0168eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんな | 作成日時：2020年6月4日 16時
