◇55話 全試合終了 ページ7
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話を黙って聞いているとどうやらバレー部に入っているそうだ。
「名前なんて言うんやろな。むっちゃ興味湧いてきたわ！」
「うわ、ツムに興味もたれるなんて一生の終わりやん、可哀想やわぁ」
「何やとサムっ！なに人聞き悪い事言うてんねん、失礼やろが！」
「お前に失礼した事なんか1度もあらへんわ」
「腹立つっ！！」
おーおー、なんか喧嘩し始めたぞ。普通に動画撮りたいけど、流石に赤の他人に急に動画を取られたら嫌だろうと思い耳だけ傾けていた。
面白ぇな、こいつら。来年から兵庫に引越しだし、奇跡的に会うことあるかもしんないしね。それに期待しとくとするか。
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まぁそんな双子の会話を軽く流しつつ姉ちゃんの試合を食い入るように見つめる。
いくら姉ちゃん達が強豪校だとしても、相手も準決勝まで勝ち上がってくるほどの強豪校。しかもこちらは正リベロが抜けている。
初めの方はリードしていたが向こうも結構追いついてきた。
しかし、控えといっても強豪一花谷のリベロだ。コートに入ってからいくらかしたせいか大分緊張の糸が解けてきたみたいで、Aパスの精度が上がってきている。
後はどちらがボールをより長く繋げるかにかかっている。
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試合終了 25ｰ22 20ｰ25 23ｰ25 27ｰ25 28ｰ26
最後までどちらが勝つか分からない接戦だったが一花谷が3セットをとって試合が終わった。
「やった！！勝ったよ、倫くん！」
「マジでおめでとう、結構ギリギリだったね。次決勝でしょ？ちょっとでもいいから体休めとくんだよ、じゃないとスタミナ切れするかもしれないし」
「んー、まだ時間あるしね。ちょっと休むわ！」
「ん、決勝も応援してる」
「うん！ありがとう、絶対優勝とってくるわ！！」
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結果一花谷は優勝した。1セット目からデュースが続き白熱した試合だった。俺自身も見てて興奮したし、それは姉ちゃんも観客も変わらないと思う。
良かったね、と真っ先に言いたかった。
だけど、姉ちゃんは前に会った蒻雲さんと何か話しているようだった。月バリの編集者らしいから優勝インタビューとか何かか？まあ、いいや。家帰ったらいくらでも祝えるしね。
俺はこの時すぐに姉ちゃんの所に行かなかった事を後に後悔する事になる。
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なんか、過去編ばっかになっちゃってすいません。1回現代に戻そうかななんて思ったりしてます。ちなみに作者はバレーをやっている訳では無いので色々とググって書いております。
9/30 木葉🎉🎂Happy Birthday 🎂🎉
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霰霰 - この作品にどハマりしました!!!更新が楽しみです😆✨ (2021年12月31日 1時) (
レス) @page10 id: c1e168e932 (このIDを非表示/違反報告)
ニコラスケイジ - この作品めっちゃ好きです！更新楽しみにしてます❤ (2021年9月29日 16時) (レス) @page5 id: 02838600ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水色のエコバッグ | 作成日時：2021年9月21日 12時
