第157話 ページ9
話題を変えようと、Friskが声を上げる。Dreamはそれに気付いて、「あ、ああ。」と中の状況を詳しく説明する。真っ暗な闇の中、認識できるのは自分たちだけだった。ThirdもDreamたち以外の気配を感じなかったと言う。
「本当にいるのかよ？」
＊いる。他を探そう。ウォーターフェルにあるエコーフラワーの群生地へ行こう。
Charaの嫌味にも聞こえるその言葉を、バッサリと切り捨て、Thirdは次の場所へ移動する。Pokerたちは顔を見合わせるが、すぐにその後を追いかけた。エコーフラワーから声がする。
＊また、明日。
その声は誰のものだったのか、ただその一言に、悲しいものを感じた。Thirdはチラリと言葉を発したエコーフラワーを見ては、また前を向いて歩くのだった。
しばらくして、Thirdは立ち止まる。ここだと言わんばかりに、彼女は首を振った。次はPokerとFriskの番だ。先程の魔法の縄を巻き付け、中へと入り込む。真っ暗な闇の中。深海とかこんな感じだろうか？と思いながら、前に進む。
「M、Miraさーん！いますかー？」
Friskが名前を呼ぶ。返事はない。Thirdの眉間にシワがよる。顎に手を持っていき、考える仕草をする。
「どうした？」
＊……いや、なんでもない。ここには居ないみたいだ。戻ろう。
踵を返すが、すぐにThirdは止まった。FriskとPokerは顔を見合わせる。Thirdの顔には汗がにじみでていた。二人を気にかけるまもなく、急いで出口に向かう。慌ててThirdを追いかける。
外へ出ると、DreamとCharaが誰かと戦っていた。相手はErrorだった。ErrorはPokerたちに気付くとすぐさま、攻撃を始めた。矛先はFriskだった。PokerはFriskの前に立ち、ナイフで骨を捌く。全て地面に突き刺さった。
「……お前、Miraからソウルを奪ったのか？それとも、Willeから？どちらでもいい。お前は今ここで死ね。」
ErrorはPokerに向かって攻撃を始める。CharaはすぐにFriskを保護し、Dreamと共に攻撃範囲ないから逃げる。
「Sans！」
鋭い骨の雨が降り注ぐ、Pokerはブラスターで全て粉砕し、Errorに向かってナイフを振るう。Errorはそれを避けるが、次のナイフの攻撃は避けきれそうもなく、骨を身代わりにして、近くの木に糸を伸ばして逃げ、着地する。
＊なんで突っかかってくるのよ！こっちから関わるのは嫌だってのに！
Thirdは怒りでPokerの体を動かす権限を一瞬だが手にする。ナイフを身構え、沢山のナイフを作り出す。
「バッ！やめろ！！Third！！」
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あゆさ(プロフ) - leiさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！励みになります！！ (2022年5月26日 23時) (
レス) id: aa986c6595 (このIDを非表示/違反報告)
lei(プロフ) - 初コメ失礼します！あゆささんの作品本当に面白いです！とても応援しています!(^^)! (2022年5月26日 17時) (レス) id: 005bcc4d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆさ | 作成日時：2022年4月13日 21時
