第156話 ページ8
彼女の言葉を信じ、まずは彼女が消えてしまった場所、スノーフルの町に行ってみることにした。そこには誰もいない。何故なら、モンスターたちは地上で暮らしているのだから。FriskとCharaは最初は目を丸くしていたものの、嬉しそうに笑いあっていた。いつか、自分たちの世界も、そう望んでいるように。
「狭間に入れるのは？」
＊特に制限はないよ。誰でも入れるけど、迷ったら出れなくなるかもね。
みなは顔を合わせた後、二組に別れることにした。Friskは魔法で何処までも伸びる縄を作り出し、片方を残る者たちの腕に解けないよう巻き付け、もう片方の切れ端を狭間へ行くみんなの腕に巻き付けることにしたのだ。
DreamとCharaが行くことになる。Thirdは案内役としてついて行くことにしたらしい。方向感覚は他のみんなより強いから、と。残されたのはPokerとFriskだった。久しぶりに二人きりになったせいか、お互い気まずくなり、顔を見ることが出来ない。
「……Frisk、ありがとな、僕なんかを助けてくれて。」
「ううん。お礼を言われるようなことじゃないよ。私のせいで君はソウルを失ってしまった。」
確かにショックだった。けれど、それは記憶を失っていたからだ。Friskが助けた結果こうなってしまったのなら、そんなショックさえも、薄れてしまった。今はただ、みんなが生きてることが嬉しい。Friskの隣にいることが出来て、嬉しいのだ。
「……あれがSansの下した審判なの？」
「ああ、そうだよ。」
君を助ける。だって、彼女は罪なんておかしてない。誰も殺してなんかいないのだ。私情が入ってるいるかと言われると、弱いが、Pokerはこの選択肢に後悔などない。
「そっか……ありがとう。」
久しぶりに見たFriskの微笑みにPokerは耐えきれず、その頬に触れ、顔を近づけた。
＊こんな状況でイチャつくとはいい度胸ね。
Pokerは急に声をかけられ、ビックリして、Friskの後ろの方へと倒れた。Friskは顔を真っ赤にして、「そ、そんなんじゃないよ！」と否定してる。Thirdは納得がいかなそうにPokerの方を睨む。
＊この私が、わざわざ残って協力してやってるって言うのに、お前はコソコソとイチャつきやがって殺すぞ。
なんて傲慢。そして理不尽な説教だ。Charaですら、「うわぁ。」とドン引きしている。どちらに対してなのかは聞かないとして。一方、Dreamは状況が分からず、キョトンとしている。
「え、えっと、どうだった？」
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あゆさ(プロフ) - leiさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！励みになります！！ (2022年5月26日 23時) (
レス) id: aa986c6595 (このIDを非表示/違反報告)
lei(プロフ) - 初コメ失礼します！あゆささんの作品本当に面白いです！とても応援しています!(^^)! (2022年5月26日 17時) (レス) id: 005bcc4d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆさ | 作成日時：2022年4月13日 21時
