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第154話 ページ6

Thirdはどうしようもなく酷いやつだが、自分の世界に何か思うところがあるのに気付いていた。ここで引き下がる彼女ではないだろう。それに、彼女の力は本当に強い。Pokerだけの能力では戦えない相手だっている。


*……私ね、出来ない賭けはしたくないの。死者を蘇らせるなんて無理だもの。仮に、Miraを助けられたとして、Willeは?彼は、モンスターだよ。塵となってしまった以上救いようがない。


彼女は今まで起こった事実だけを口にしたあと、なんとも言えない顔で目を伏せた。


「私とChara兄さんで何とかしてみせます。グリッチに覆われてしまって姿が見えなくなった。ならMiraという方だけは助けられるかもしれない。」


*仮に、彼女を助けたとして、彼女はその生を善意として受け止められるのかしら?いっそ、死んだままでよかったとさえ、思うかもしれないのに。


Miraと写鏡のように存在するThird。そんな彼女があまりにも淡々と言葉を述べてしまうものだから、Pokerは不安になってきた。彼女は誰よりもMiraを知っている。そんな彼女の言葉に言い返せずにいると、FriskとCharaは声を上げる。


「そんなことない!例え、彼女が望まなくても、私は彼女を助けたい!」


「それはお前の考えだろ。もし、そうだとして仮定したとしても、そいつに戻ってきて欲しいと願ってるやつだって居るはずだ。」


FriskとCharaの反応を見て黙っていたDreamも頷く。


「Third、君の力が必要なんだ。君なら彼女が何処にいるかわかってるんだろう?」


Pokerたちは驚愕の顔を浮かべる。知っていて、何も教えず消えようとしていたのか。いや違う。そもそも彼女は助けること事態、反対だと言った。彼女が最初、あんなに協力を拒んでいた理由がいまわかった。助けられるわけないと、諦めていたんだ。だからMiraがいる場所を教えてくれなかったんだ。


「ど、どうなんだよ?Third。」


*……世界の狭間。彼と私が初めて会った場所もそのひとつだね。だけど、Miraがいる場所はもっともっと深い場所。


人の姿を捉えることすら出来ない、真っ暗な世界。相手を認識できるとしたら、それは"そこに居る"と認識した時にだけ視えるのだという。


*MiraがPokerたちを認識できるかどうかすら怪しい。


「それでも、助ける!私も真っ暗な闇の中にいたけれど、Sansの声で戻ってこられたの!」


*それは私の力を使ったからで。

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作品ジャンル:泣ける話
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あゆさ(プロフ) - leiさん» ありがとうございます!とても嬉しいです!励みになります!! (2022年5月26日 23時) (レス) id: aa986c6595 (このIDを非表示/違反報告)
lei(プロフ) - 初コメ失礼します!あゆささんの作品本当に面白いです!とても応援しています!(^^)! (2022年5月26日 17時) (レス) id: 005bcc4d2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あゆさ | 作成日時:2022年4月13日 21時

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