第28話 ページ28
モンスターキッドは
"残念だったなー"と言っていたが
僕らにとっては良かったことなので
思わず苦笑いを零した
彼は先に行ってしまった
またアンダインを探しに行ったのだろう
「……大丈夫、大丈夫」
キャラの手から僅かな震えを感じた
……そうか、キャラも怖いんだ
だけど、僕を安心させるために
僕に笑いかけてくれてるんだ
……僕は、何をしてあげられるだろう
「……キャラ、一緒に行こう」
「うん、そうだね」
キャラの手をギュッと握りしめたまま
僕は先を歩いていく
キャラは何も言わなかったが
手の震えが少しおさまったような気がした
*
歩いていると望遠鏡の近くにサンズがいた
キャラと僕は彼に話しかけた
どうやら望遠鏡のビジネスを始めたらしい
「友達料金でタダにしてやるよ」
キャラと僕は顔を見合せたあと
せっかくなので望遠鏡を覗いてみることにした
「ん?真っ赤で何も見えないよ?」
望遠鏡から目を離してサンズとキャラを見る
サンズはへへっと笑って
キャラは口を抑えて僕から目をそらす
「どうしたの?キャラ」
「……っ……べ、別に……ぷっ………」
明らかに笑いを堪えている
僕は川に映る僕の顔を見た
すると、そこには目の周りに
赤いインクのようなものがついていた
「さ、サンズ!!!」
「へへッどうした?」
誤魔化そうとするサンズ
笑いを堪えきれなくなって完全に吹き出し、
腹を抱えて笑うキャラ
僕は少し恥ずかしい思いをしたけれど
この空気が嫌いではなかった
*
サンズと別れ、しばらく歩いていると
電話がかかってきて、受け取った
相手はパピルスだった
さっきの電話の話の内容の続きのようだ
彼は僕が言ったことをそのまま伝えたらしい
友達にも嘘をつかず、誰も傷つかなかったと、
彼は誇らしげに笑う
僕とキャラは思わず苦笑いを浮かべたけれど
パピルスがいつも通りで安心してしまった
*
途中大きなモンスターに話しかけられ
キャラと僕は苦笑いを浮かべながら話を聞く
いつかオニオンがここから
出られるようになれるといいな
次に出たエリアは上に財宝があると
示された場所だった
「財宝?なんでこんなところに?」
「……ちょっと解いてみようか」
僕とキャラは奥へと進む
どうやらこれもパズルのようで
ピアノを弾けば何処かが開くらしい
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あゆさ(プロフ) - アルドールさん» わあ!とても嬉しいです!結構な量があるので一気読みしてくださって本当に嬉しいです!よかったら完結まで見届けてください!! (2021年4月5日 21時) (レス) id: 0c9cd9af7d (このIDを非表示/違反報告)
アルドール(プロフ) - 初めまして!Undertale経由でこの作品を見ました!とても凝っていて、一気に読んでしまうぐらい凄く楽しく読ませてもらいました!!これからも更新頑張ってください!!(*´ `*) (2021年4月5日 20時) (レス) id: f19fae88e7 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!毎回楽しみにして頂いてるようで嬉しいです! (2020年10月19日 23時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 今日も面白かったです!(^_^)/フリキャが一緒にいるのがめっちゃ好き…キャラはちょっと違うけど、この設定もほんとに好きです!(*^^) (2020年10月19日 22時) (レス) id: 74d9f2f81e (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» マイブームになってしまいまして(´>∀<`)ゝ))エヘヘ他の作品がかけてない状態ですね()書き溜めてるので毎日更新出来てます (2020年10月13日 22時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年9月18日 21時