第27話 ページ27
草むらを歩いていると
崖の方から会話が聞こえてきた
パピルスともう一人……
確か、ロイヤルガードの隊長だっけ?
名前は確かーーーーアンダイン
パピルスは渋々といった様子で
その場を離れていったようだ
……もう、大丈夫かな?
キャラの方を向くと彼女は頷いた
さっさとここを抜けよう
2、3歩、歩いたところでアンダインに気付かれた
槍を構えるが攻撃を仕掛けてくることは無かった
ーーーー助かった?
キャラは僕の手を握る
どうやら震えてる僕を案じてくれたようだ
そのまま一緒に草むらを抜ける
すると、後ろからまた何かが出てきた
スノーフルの町にいた、モンスターキッドだった
彼はいいな、羨ましいな、と僕達のことを羨ましがる
どうやら僕らの様子には気付いていないようだ
彼はアンダインを探しに先に行ってしまった
「大丈夫だよ、私もいる」
キャラが優しく微笑みかける
その笑顔で気持ちが落ち着いた、決意を抱いた
*
キャラと一緒にパズルを解きながら先へと進む
次のエリアへ向かおうとすると電話がなった
僕はそれを受け取る。相手はパピルスのようだ
どうやら僕の服装について聞いているらしい
正直に答えた方がいいだろうか?
迷っているとキャラは
「君の好きなように」
……友達に嘘はつけない
僕は今つけているものを話す
そういうと彼は"わかった"と言って
陽気に電話を切った
「もし何かあってもきっと逃げられるよ
一緒に頑張ろう」
こちらに優しく手を伸ばすキャラ
今までの行動を見ても
彼女が危険な人には見えないけれど
"意地汚いニンゲン"と言った彼女の表情が
思ったよりも怖かったようだ
首を横に振り、今は先を目指すことを意識した
*
橋のような場所を渡っていると
反対側の方からアンダインが現れた
アンダインはこちらに向かって槍を放ってくる
キャラの手を掴み、一緒に走り出した
槍に当たらないよう、気を付けながら出口へ向かう
アンダインの姿は見えなくなり
僕らは草むらの中へと息を潜める
だが、鎧の音が少しずつ、近付いてくる
アンダインは誰かを捕まえたようだが
僕とキャラはなんともない
見失ったのを確認したのか
鎧の音は遠ざかって行った
ホッとして思わず息を吐く
……心臓がうるさい
思ったよりも緊張していたみたいだ
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あゆさ(プロフ) - アルドールさん» わあ!とても嬉しいです!結構な量があるので一気読みしてくださって本当に嬉しいです!よかったら完結まで見届けてください!! (2021年4月5日 21時) (レス) id: 0c9cd9af7d (このIDを非表示/違反報告)
アルドール(プロフ) - 初めまして!Undertale経由でこの作品を見ました!とても凝っていて、一気に読んでしまうぐらい凄く楽しく読ませてもらいました!!これからも更新頑張ってください!!(*´ `*) (2021年4月5日 20時) (レス) id: f19fae88e7 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!毎回楽しみにして頂いてるようで嬉しいです! (2020年10月19日 23時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 今日も面白かったです!(^_^)/フリキャが一緒にいるのがめっちゃ好き…キャラはちょっと違うけど、この設定もほんとに好きです!(*^^) (2020年10月19日 22時) (レス) id: 74d9f2f81e (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» マイブームになってしまいまして(´>∀<`)ゝ))エヘヘ他の作品がかけてない状態ですね()書き溜めてるので毎日更新出来てます (2020年10月13日 22時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年9月18日 21時