第百四十一話 ページ41
誰かにあげるのも
誰かから貰うのも
初めてなことばかりだ
だって私は奪う者だったから
思わず目尻が熱くなる
帰り、私と彼女は別れようとしていた
……ここで別れたら私達は敵だ
もう二度と、エリカとして前に
現れることをしてはならない
きっと揺らいでしまうから
私は人気のない所へ移動する
今日ずっと私は監視されていた
彼女のサーヴァントによって
前見た時よりも雰囲気がだいぶ変わっていた
ああ、厭な男だ
こんな男がAのそばに居るの？
同じ反英霊なのに？
ああ……羨ましい、憎い
そばに居ることを許している
橘Aが堪らなく憎い
貴方は私の正体を知ったら
どんな反応をするのかしらね？
＊
ーーーああ、ついにバレてしまった
いや何を今更がっかりしているの？
わかりきっていたことじゃない
私ははっきりと告げた
私はあなたの敵だと
『私はエリカの友達だよ』
ーーーー敵だと知っても
貴方は私を友達と呼んでくれるのか？
嬉しいけれど、悲しくもある
友達同士で殺し合いなんて
いえ、いえ！違うわ
彼女は私の友達なんかじゃない
敵、敵なのよ
だから、私が貴方を殺すの！
もう迷わない、絶対に
次の日の夕方
彼女の姿を見つけた
その隣にいたのはサーヴァント
しかもあの子のじゃない
なんで？どうして？敵なのに？
私は耐えきれなくなって攻撃を仕掛けた
しかし、セイバーに邪魔をされる
許せない、許せない！
どうしてサーヴァントの癖に！死人の癖に！
あの子の敵なのに！！
私は憎くて憎くて堪らなかった
そんな私をアーチャーは止めて
一緒にマスターたちのところに戻る
「君の気持ちはわからなくもないけど
少しあの子に執着し過ぎじゃない？」
「…………」
返事を返さないでいると
アーチャーはあからさまなため息をつく
「……あの子は優し過ぎるね」
その言葉が酷く私の胸を切り刻む
ーーーそうだとしたら……
いや、そうだとしても
私は彼女とは相容れない
複雑な心のまま次の日を迎える
橘Aは心の整理が出来たようだ
これで私も心置き無く戦える
二度とその口から"友達"と言われないように
叩き込んでやるんだから
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ゆき - いや当然ですよ！…スィ−ン一！ (2019年5月10日 19時) (
レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» そういって頂き、感激です！ (2019年5月8日 6時) (レス) id: 7988c73045 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - スマナイ、カミサクヒンダ、スマナイ！ (2019年5月7日 17時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» うーなんとも言えないです……ネタバレになっちゃうので、すまないw (2019年5月4日 18時) (レス) id: f47f4a70d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - エ、エリちゃんが… (2019年5月4日 8時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まな★★ | 作成日時：2019年4月8日 12時
