第百四十二話 ページ42
私はアサシンとぶつかり合う
けれど以前戦った時よりも
一撃、一撃が重い
「……お前、それで本気出してんのかよ？」
耳元で嘲笑うかのように呟く
耳障りだ、まるであの男達のよう
私は女だから、私は人形だから
美しくいなさいと
そう言われているようで
反抗して私は槍で何度も攻撃する
けれど、いつもの調子が出ない
マスターに何か問題があるのではないか？
もしくはーーーーー私？
否、それは絶対に違う
もう迷わない、私が殺すの……
「っ！ランサー！あの子たちを殺しなさい！！
あの子たちは！私を否定するのよ！」
ああ……耳障りな声
私の戦いなのよ、邪魔しないで
貴方を守る心の余裕なんてないの
今更マスター面しないでちょうだい
「ランサー！何を手間取ってるの！はやく！」
これ以上騒がれてもいい迷惑だ
仕方ないから助けに行くか
そう思ってアサシンを振り切ろうとするが
必死に私に纒わり付く
ーーー羨ましい
ええ、羨ましいわ、貴方
あの子のために戦えて
あの子ためにナイフを奮って
私だってーーーー本当はあの子を
Aがマスターに一歩ずつ近づいて行く
痺れを切らしたマスターは令呪を使い
私を彼女の近くに移動させた
やめて……やめて！やめて！！
殺したくない！本当は殺したくない！
この子だけは！私を見てくれたこの子を！
笑いかけてくれた！友達だと言ってくれた！
それだけで……それだけなのに
私は貴方を大切に思ってる
「くっ！」
『ごめん、ランサー』
私の槍を弾き返すと同時に
アサシンは後ろから私の心臓をナイフで貫いた
口から血を吐き出して四つん這いになる
その時、私の懐から何かが落ちた
ーーー彼女がくれたマフラーだった
私は必死にそれを守ろうとした
私の手についていた血で汚れてしまった
「……うそ、よ…………こんな」
瞳から大粒の涙がこぼれる
マフラーをギュッと握り締め
そのまま倒れ込む
せっかく
大切にすると誓っていたのに
そのまま倒れ込み、寝そべった
空を仰いでいる私に駆け寄るA
ーーーもう、だから貴方は優しすぎるのよ
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ゆき - いや当然ですよ！…スィ−ン一！ (2019年5月10日 19時) (
レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» そういって頂き、感激です！ (2019年5月8日 6時) (レス) id: 7988c73045 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - スマナイ、カミサクヒンダ、スマナイ！ (2019年5月7日 17時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» うーなんとも言えないです……ネタバレになっちゃうので、すまないw (2019年5月4日 18時) (レス) id: f47f4a70d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - エ、エリちゃんが… (2019年5月4日 8時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まな★★ | 作成日時：2019年4月8日 12時
