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第四十二話 ページ42

家に帰り、時間に


余裕が出来たので


魔術についてジキルから教わることになった


場所は地下室で教会側が私のために


用意したみたいだった


憐れみの施しだろうけど…


そもそも魔術回路がないと


魔術を扱うことはできないと言うが


私には一般の魔術師に劣らない回路があるという


何故かはわからないが


おそらく私の中にある物が原因だと思う


だけど、このことを話せば


ジキルは驚いてしまうだろうし


他のサーヴァントたちから狙われる可能性がある


黙っていた方がいいだろう


私は今まで魔術というものに


関わってこなかったこともあり


魔術回路に負担がかかってしまうため


なるべく簡単な魔術から教わった


「今日はこの辺にしておこうか
そろそろ魔力も尽きるだろうし」


やっと終わった………


治癒だけはなんとか覚えることが出来た


これなら彼の傷を癒すことも出来るだろう


まあ…時間がかかるんだけど…


これは修行で何とかするしかないな


あ、そうだ…ジキルに話したいことがあるんだった


「話?」


エリカとの約束で明後日遊びに行くこと


これについてはすぐに許可をもらい


そしてもう一つ、私はあることを提案する


予想通りの反応が返ってきてる訳だが


「だめだ!危険すぎる!」


彼がなぜこんなに反対するのかは


わかりきっているが


これからの戦いで大切だと思うから


「だからって!ハイドとまで
関わる必要なんてないんだ!」


私はハイドともしっかりと分かり合いたい


全ては無理だとしても


これから戦っていく仲なのだから


ジキルとハイドには一日交代で


いてもらおうと思ってる


身の危険は感じるけど


今のところ手を出すつもりはないみたいだし


「僕は反対だ!君の日常にまで
危険忍び寄ることになるんだよ!」


『日常でなら殺されないの?』


「ーーっ!それは……」


『何かの拍子で彼が私に見切りをつけたら
終わるの。なら今のうちに彼とわかりあっていく
必要がある』


どんなに危険な人でも話が出来る限り


それを最優先でやっておきたい


使い魔として使うだけで終わる関係でいたくない


彼だって私のサーヴァントだ、私だけの武器だ


「……わかった。あいつにも言っておく
ただ危険な目に遭いそうになったら
令呪を使ってくれ」


彼は私の目を見つめながら言った


その瞳がエメラルドみたいで綺麗だった


……彼女()と似てる

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まな★★(プロフ) - ゆきちゃんだぞさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!! (2019年4月1日 20時) (レス) id: 1e0fa89d62 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃんだぞ - とっても面白いです!がんばってください!!! (2019年4月1日 13時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まな★★ | 作成日時:2018年12月29日 13時

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