第十四話 ページ14
それならば聖杯を巡って
争う他ないだろう
部屋に閉じこもっていたって
何の解決にもならないのだから
「そうか…どうやら僕のマスターは
善人のようだね」
『善人?善人の人間なんていないよ
この聖杯戦争に参加するってことは
マスター、サーヴァントに関わらず
人を殺すってことなんだから』
例え
命を奪うことに変わりない
「……いいや、君は僕の理想だ」
"理想"そんな定義つけないでほしい
だって"理想"はいつだって裏切る
応えてくれるものもあるだろう
だけどそれは人の手に届くものである
届かない理想に手を伸ばしたものに
いい結末なんて訪れない
『じゃあ、話を戻すよ。アサシン
貴方はどういうことが得意なの?
それによって…戦い方が変わるらしいけど』
ジキルはナイフで戦うのだという
だが、アサシンである以上
接近戦はあまり勧めないらしい
クラスの名の通り"暗殺者"だから
闇討の方が向いているのだろう
だけどそう簡単に仕留められる程
サーヴァント相手は甘くはないらしい
「宝具を使えば、接近戦が一番得意かな
簡単に言うと、狂化するんだ」
狂化というならバーサーカーのことだろうか…
彼らは知識能力は劣るが
その分、力量が半端ではないという
『貴方が狂化するなんて
考えられないんだけど…』
彼は苦いものを食べたような顔をする
言い難いことなのか
それとも話したくないだけなのか
『まあ、宝具はなるべく取っとくのが一番だね
出来れば最後の二体になるまで
取っておきたいけど……貴方が危ないと
思った時に宝具を解放していいよ』
「……わかったよ」
こんなところだろうか?
あとは相手がどう動くかによる
私たちが先に相手のことを知れればいいのだが
もし相手の方が私たちを知った場合
知らない対戦相手なら撤退するのが一番ね
「A、他に話したいことはあるかい?」
あ、そうだった
まだ明日のこと話してない
……でもその前に
『ご飯食べながら話そうか。今から作るよ』
正直あまり料理は得意じゃない
本を読めばまあだいたい作れるみたいなそんな感じ
「僕も手伝うよ」
『じゃあ、お願い』
*
夕食をとりながら
さっきの続きの話をする
『明日、隣町に行くの』
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まな★★(プロフ) - ゆきちゃんだぞさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!! (2019年4月1日 20時) (レス) id: 1e0fa89d62 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちゃんだぞ - とっても面白いです!がんばってください!!! (2019年4月1日 13時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まな★★ | 作成日時:2018年12月29日 13時