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ー…突然の告白…ー ページ4

「…………え?」


私の一声を最後に沈黙が訪れる


しばらくして


タクミ様は耳まで真っ赤になる


タクミ「…だ、黙らないでよ
…気まずいじゃないか」


「あ、その…いきなりでしたので」


磨いていた剣を置き


タクミ様に向き直り


「申し訳ありませんが、
お付き合いできません」


タクミ「どうして…?僕じゃ、駄目…なのか?」


「お気持ちは嬉しいですが、
私には「カムイ兄さんなの?」え?」


タクミ「僕よりカムイ兄さんを選ぶの?」


……ああ駄目だ


こうなってしまうと


タクミ様は耳を傾けるのを拒んでしまう


「私にはすでに夫がおります」


でも私は


真実はちゃんと告げると決めた


タクミ「え!?もう結婚してたの!!?」


「相手はカムイ様ではありませんよ
タクミ様やみなさんも知らない方です」


タクミ様は複雑そうな顔をする


タクミ「……カムイ兄さんなら
まだ許せるけど…誰だよ」


「……私の…大切な、人です」


私は掌をぎゅっと握る


こんなことを言っては何だが


タクミ様に一体何がわかるというのだ


私とアズールの何が


彼は私を救ってくれた


弱い私のことを支えてくれた


酷いことを言っても


私のそばにいてくれた


彼の笑顔を思い出すと


胸がきゅっとなって


切ない感情と愛しいという


感情があふれてくる


自分ではどうしようもないくらい


彼のことが好きなのだ


タクミ「…悪い。悪く言うつもりはなかったんだ
Aに相応しいのかと考えたら」


「お言葉ですが…私は彼のことを愛しています
相応しいとかそんなのどうでもいいんです
お互い想い合っていればそれで」


タクミ様は押し黙ってしまう


…私ってば王族の方になんて失礼を


我に帰った私はタクミ様に頭を下げる


「申し訳ありません。
言葉が過ぎたのはこちらのようでした」


タクミ「いや、僕もだよ。僕が勝手に
Aの幸せだと決めつけて
考えを押し付けてしまった」


タクミ様は冷静に考えることができれば


いつも的確な判断や


考えが浮かんでくる方だと思う


ちゃんと説明すればわかってくださるのだ


「私のようなものに好意を抱いていただき
ありがとうございます。ですが、私なんかよりも
きっと素敵な方に出会えますよ」


タクミ「…どう、だろうね。それとA。
お前は自分のことを低く評価しすぎだ

僕が認めて、好きになった人なんだから
自信を持ちなよ」


「―――勿体なきお言葉」

ー…人狼の峰…ー→←ー…柔く光り散りて3…ー



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まな★★(プロフ) - 絵馬さん» コメントありがとうございます!しばらく更新できずに申し訳ないです<m(__)m>完結まで頑張って持ってきますね! (2018年3月27日 20時) (レス) id: 68753d1748 (このIDを非表示/違反報告)
絵馬 - コメ失礼します。私はFEifをやっていて少し懐かしく感じました。覚醒から読みましたが、とても読みやすくてびっくりしました。更新頑張ってください! (2018年3月20日 22時) (レス) id: 94b890890c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まなさん★★ | 作成日時:2017年9月27日 21時

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