ー…歓楽の宮殿３…ー ページ12
タクミ様に薬を飲ませた後
気を失ってしまったので
そのまま寝かせている
先ほどまでカムイ様が
様子を見ていたが
部屋から出てきた
私？私は武器に損傷がないか
確認していた
「じゃ、これまとめておいたから
あとで補充してくれないかしら？」
兵「わかりました！」
あまり人に頼らなかった
私だけど
昔の仲間とかに
”もっと周りを頼れ”など
という助言をもらっているので
それなりに約束を守っている
でもやっぱり自分でやらないと
落ち着かないな
カムイ「A…」
「？ カムイ様、どうかなさいましたか？」
カムイ「話があるんだ」
＊
なんとなく
話の内容は察しがついていた
カムイ「コウモリの話なんだけど…」
マクベスというものからの
言葉が頭に残っているのか
それとも――――…
「私が疑わしく思えて仕方ないですか？」
カムイ「！ ち、違うんだ！
誤解を招くようなことをしてすまない
ただ、僕は君の考えを聞きたくて」
…私はなにを当たり前のことを
聞いたのだろう
そんなの愚問だ
サイゾウやリョウマ様
ほかのみんなだってそうだ
私のことが怪しくて仕方ないだろう
「カムイ様、私を怪しく思うなら
しばらく見張りをつけてみては？
私も周りから怪しまれているのも
十分把握しております」
カムイ「……自分でそんなことを
いう人は怪しくないと思うんだけど」
「逆に怪しまれないために
そういう嘘をつく人だっていますよ」
カムイ様は悲しそうに
目を伏せた
どうして彼は
そこまで自分のことのように
悲しんだり、笑ったりするのだろう
カムイ「そんなことはしないよ」
「………………」
カムイ「これからもいつも通りでいてくれ」
「わかりました」
私はお辞儀をして
次の行軍まで
大人しくしていることに決めた
…カムイ様、いつかその甘さが
仇とな時が来ますよ
…私の友のように
カムイ「A」
後ろから名前を呼ばれ
私は振り向いた
そのときのカムイ様の顔は
私はきっと忘れないだろう
カムイ「僕は君を信じてる」
真っ直ぐなまなざし
揺れる瞳の中に
信念が宿っているような
真剣な顔で
そんな目で見られた私は
戸惑いを隠すように
頭を下げ
すぐにその場を去った
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まな★★(プロフ) - 絵馬さん» コメントありがとうございます！しばらく更新できずに申し訳ないです<m(__)m>完結まで頑張って持ってきますね！ (2018年3月27日 20時) (
レス) id: 68753d1748 (このIDを非表示/違反報告)
絵馬 - コメ失礼します。私はFEifをやっていて少し懐かしく感じました。覚醒から読みましたが、とても読みやすくてびっくりしました。更新頑張ってください！ (2018年3月20日 22時) (レス) id: 94b890890c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなさん★★ | 作成日時：2017年9月27日 21時
