紅い線 ページ7
中学生「え………」
『必要なんです』
中学生「…………」
『これ、友達から、ですよね』
中学生「…………………分かるん……ですか………」
そう、これは友達からだ。家族からと考えたが、それはありえないことが分かった。
何故かって？それは………
『このカードに、ほら』
中学生「……？
…………あ」
そこには、針金でミムラスの茎に巻き付けられた、メッセージカードが。
〈ごめんね 真衣より〉
ボールペンの震えた字が連なっていた。
真衣とは、恐らく友達の名前だろう。
中学生「………あぁ………」
『……………あなたは』
中学生「いえ、話しましょう……」
『…………！』
中学生「死んだ理由、お話ししますよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学生side
私には
真衣「おーい！」
友達がいた。
真衣「おはよう！今日は来たんだね！」
『うん、来たよ』
真衣「えらいっ！」
私は不登校だった。
学校が嫌いで、嫌いで、しょうがなかった。
でも、真衣がいつも近くに居てくれるから、何とか登校出来るようになった。
私の家族は酷かった。
常にお母さんとお兄ちゃんは喧嘩してるし、お父さんは無関心。
その上、私は家族から毎日暴言を浴びせられることになっている。
「近くに寄るな」とか「気持ち悪い」とか、ありきたりだけど、私の心には深く突き刺さった。
学校では無視されて、先生からも咎められず、空気のような日々を過ごした。
疲れてたんだ。
感情も消えて、
ロボットのようで、
ひょっとしたら、自分は生きていないんじゃないかと
怖かったなあ……
そんなある日、ふと、カッターナイフが目に飛び込んだんだ。
どうでも良かったんだろうな。
私はカッターを手にすると、
腕に押し当てて、
スーッと横に引いた。
そしたら
ちょっとピリリとしただけで、
その線は紅く膨れ上がった。
あぁ、切っちゃった。
そう思っただけだった。
罪悪感なんてなかった、むしろこれで良かった。
その日から、
私の手首には、紅い線が増え始めた。
ある日
私は屋上にいた。
腕には、たくさんの切り傷が。
もう、生きてる価値がなかった。
私なんて
この世に居ても居なくても、同じだ。
困る人なんて誰もいない。
そして、フェンスをひょいと乗り越えると
一歩、歩き出した。
そして＿＿＿
空を切ったんだ
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クルイ - リクエスト、ありがとうございます！ (2021年12月2日 18時) (
レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
からちゃ(プロフ) - パトさん» パトさんありがとうございます！なるほどNGワードですか…確認します。期待に応えられるように頑張ります！ (2021年5月15日 12時) (レス) id: 1908544fd9 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - NGワードとかが入っちゃってる感じですかね……？ ごめんなさい、コメントしておいて何ですがよく分かりません。この作品、とても好きなので一刻も早く更新が再開できるようになることを願っております！ 体調に気を付けて頑張ってください！ 応援してます！ (2021年5月14日 21時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
莉亜(プロフ) - ありがとうございます！ (2021年5月14日 18時) (レス) id: 08c098a676 (このIDを非表示/違反報告)
からちゃ(プロフ) - 莉亜さん» 遅くなってすみません！今さらですが、この作品は完全オリジナルなので煮るなり焼くなり好きにしていただいて結構です！早くに返信できなくて本当にすみません、、、 (2021年5月14日 18時) (レス) id: 1908544fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：からちゃ x他1人 | 作成日時：2020年9月24日 21時
