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32. わからなくなった ページ32

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「…あ、そろそろ集会…」


うらたくんの一言で、みんなそれぞれ自分の時計を見て声をあげる。


「え、あと五分やん…」


「ええー、サボってもええんちゃう?」


「ダメ、ムリ、ゼッタイダメ」


「ちぇ、うらた真面目やからなー」


「Aは…」


ベッドから立ち上がった志麻くんは、振り返って私を見つめる。


その目はどこか優しくて、まるで違う人みたい。


『行くよ、着替えてからすぐ行く』


「…ん、気ぃつけて。待ってるから」


志麻くんは少し微笑んでから、私の頭をそっと撫でて、うらたくんたちに続いて外へ出ていった。





咄嗟に撫でられた頭に手を置く。


よくわからないけど、宙に浮いたような ふわふわした感覚。


それと、あの優しくて 温かくて、なのに少し憂いを帯びたような笑み。




______どうにも、おかしいんだ。




出会ったときは嫌な人だったはずなのに。



なんであんなに優しくしてくれたの。


なんであんなかっこいいことが言えるの。



なんで、ちょっと悲しそうに笑ったの。






なんなんだろう、この気持ちは…。






ねぇ、志麻くん。



私、君のこと、わからなくなってきちゃった。







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サボテン人間(プロフ) - 超いい話でしたああぁ!一気読みしました! (2017年4月5日 8時) (レス) id: 29d5d31d2f (このIDを非表示/違反報告)
かほ - めちゃ良い話やん(泣) (2017年1月15日 11時) (レス) id: 8478780d9c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつばたー@坂田家(プロフ) - 京さん» 京ちゃんありがとうううう!!もう学校キツいよやだよ…。コメントありがとうございました! (2017年1月9日 15時) (レス) id: 9c9c90480d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとう!!最初から最後までおもしろかったです!!!早起き大変だけど一緒に頑張ろう…最後までお疲れ様!! (2017年1月9日 13時) (レス) id: 0df47550ff (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつばたー@クルライ福岡(プロフ) - 芥葦さん» 切なくするつもり全く無かったんですけど、どんどん話が重くなっていく…(((ありがとうございます、頑張ります〜 (2016年9月5日 10時) (レス) id: dff4ffc340 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーなっつばたー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/peanuts_butter/  
作成日時:2016年5月5日 12時

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