【志麻】小動物とビタースカッチ

17. ドン引き ページ17

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『おはよー…』


上靴のかかとを踏みながら、教室のドアを開ける。


私に気づいたセンラくんは、腰掛けていた机を降りてこちらに近づいてくる。


センラくんは私の顎を持ち上げて熱っぽい視線を向ける。


「おはよ、俺のプリンセス」




『…なにやっとん、寒いよ』


「俺も思ったわ」


「センラ、そこは "俺の前に現れた天使ちゃん" やで」


「そこじゃねぇだろ」


あー、そっち？と話し合うセンラくんと坂田くん。


それをつっこむうらたくん。そして冷たい視線を送り続ける私と志麻くん。


「えー、Aちゃんときめかなかった？」


『んー…ときめくって感情がよくわかんないかな』


「それ以前の問題やったな」


「え!?そんなん…」


志麻くんがカバンを放って膝から崩れ落ちる。


汚いよ、気を付けなきゃ。床めっちゃ汚いんだから。←


「俺 勝ち目ないやん…！」


志麻くんの言葉は半分くらい聞いてなかった。








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