16. そのときが ページ16
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『おはよ、志麻くん』
「おはよう…」
会ってしまったものは元には戻せない。
さすがに無視して一人で学校に行くのも それはそれで嫌な気分だし、挨拶くらいはするべきだろう。
「昨日はごめんな、俺 気になったらなんでも聞いてしまうタイプやねん」
なんだ、元気がないと思えば そんなことを気にしていたのか…。
志麻くんの目には私が嫌だったように見えたのだろう。
ただ、志麻くんは謝るようなこと何もしていないから。志麻くんは私を変えてくれると思うから…。
だから、
『そんなことないよ、自分のせいにしないで』
いつかそのときがくればちゃんと話すよ、
『話すのにはまだ早い、って…ただそれだけのことだから』
それまで待ってて?志麻くん。
「お、おう…?」
不思議そうな顔をする志麻くんに 思わず笑いがこぼれた。
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サボテン人間(プロフ) - 超いい話でしたああぁ!一気読みしました! (2017年4月5日 8時) (レス) id: 29d5d31d2f (このIDを非表示/違反報告)
かほ - めちゃ良い話やん(泣) (2017年1月15日 11時) (レス) id: 8478780d9c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつばたー@坂田家(プロフ) - 京さん» 京ちゃんありがとうううう!!もう学校キツいよやだよ…。コメントありがとうございました! (2017年1月9日 15時) (レス) id: 9c9c90480d (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 完結おめでとう!!最初から最後までおもしろかったです!!!早起き大変だけど一緒に頑張ろう…最後までお疲れ様!! (2017年1月9日 13時) (レス) id: 0df47550ff (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなっつばたー@クルライ福岡(プロフ) - 芥葦さん» 切なくするつもり全く無かったんですけど、どんどん話が重くなっていく…(((ありがとうございます、頑張ります〜 (2016年9月5日 10時) (レス) id: dff4ffc340 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴーなっつばたー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/peanuts_butter/
作成日時:2016年5月5日 12時