【6】ほとんど同じ ページ6
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帰り道が三人という図式が新鮮で不思議だった。
そしてAのヨコに対する自然な態度も不思議だった。
ほんとに人見知りしないんだな、と二人が会話をしている姿を見て思う。
「ゆうくんこっちだよ！」
帰りながらこのあたりを案内しようということで、いろんな場所に寄り道をしながら、最後にいつもの海へ出た。
おーいまさきー
いつもの大人たちが、俺たちを見つけて遠くから手を振っていて、俺とAも手を振った。
「珍しいじゃん、友達？」
「転校生のヨコ」
「おう、ヨコな！」
日焼けしたニイチャンたち数人がヨコに「色白だな！」「これからお前も雅紀みたいに真っ黒になるぞ！」なんて笑いかけていて、それもまた不思議で。
ほんとうに、ずっと前から俺たちは三人だったんじゃないかって。
それくらいヨコは、当時の俺の世界に溶け込んでいた。
それから自然と帰りは三人になって、家に帰ったあとも三人で集まって、遊んだり宿題をしたりゲームをしたり。
海に行くことも日常になって。
そんな風にして夏休み最後の日。
海に沈みそうな太陽を背に、大きな砂のプリンを作った。
それがプリンだと表現するには今思うと結構無理があったけれど、小学校の最後の夏休みの最後の一日という、どこかノスタルジックな雰囲気にぴったりだったと思う。
「私、受験する学校決めた」
ショートパンツから伸びる足についた砂を気にしながら、思い出したようにAがその学校の名前を口にした。
「やっぱ女子校なんや」
「うん」
「なんでそこにしたの？」
「制服」
プリンをはさんで座っていた俺に向かって、少し日焼けした顔で笑いかけた。
「まあくんが、あっちの制服の方が私に似合うって言ったから」
結局雅紀の好み優先て！とヨコはあきれたように笑っていた。
「でもさ、黒いセーラー服いいよね」
「黒いタイツもええよなあ」
思えば、このあたりから俺ら二人は、なんとなく好みが似てきたように思う。
別々の中学に進んでも二人ともバスケやってたり、高校の終わり頃付き合っていた女の子がびっくりするほど似たタイプだったり。
ずっと一緒にいると好みが似てくるって言うけど、こんなにも似るもんかな。
身長もほとんど一緒で、体型も同じようになって、同じような髪の色をして。
同じように、Aをはさんで写真に写ってさ。
どこまで一緒なんだよって話だよね。
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りりい(プロフ) - トリコさん» そうなんです。まだ高校生(笑)どれだけもやもやしてるんだって話です。ほんとに先が長い(笑) (2017年1月25日 22時) (
レス) id: e73758d9c4 (このIDを非表示/違反報告)
トリコ(プロフ) - 結末わかってるのに、切ない‥あぁ、まだ高校生（笑) (2017年1月25日 22時) (レス) id: e2f01403b4 (このIDを非表示/違反報告)
りりい(プロフ) - 空さん» 空ちゃん！久しぶり！うわあ嬉しいです。そして小鳥コメありがとう。そうなの、私も小鳥の虜です。すずめかわいいよすずめ＞＜。分かち合えてよかった・・・！！(震) (2017年1月17日 22時) (レス) id: e73758d9c4 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 新しい環境で大変なこともあるかと思いますがまた楽しみにしています！小鳥さん、初めて見たんですけど、腹がよじれるぐらい笑いました！完全に小鳥さんの虜です（笑） (2017年1月17日 19時) (レス) id: 82d00ff767 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - りりいさん、お久しぶりです！覚えていらっしゃいますでしょうか…？またりりいさんの作品が読めること、とても嬉しく思っています。うだうだの方は二度見…いや三度見しましたw(続く) (2017年1月17日 19時) (レス) id: 82d00ff767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりい
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=lily1022
作成日時：2017年1月16日 23時
