【24】高校生活、初日 ページ24
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「はい撮るよー」
今年の入学式の写真は、Aのお父さんのカメラだった。
節目節目で写真を撮り、節目じゃなくてもいつもスリーショットをそれぞれの親がカメラに収め、平等に焼き増しをする。
もういいよ、って思う程続いている習慣。
「私制服一緒なんだけど」
「俺もや」
そのまま上の学年になりました、という風の二人と違って、俺はやっと高校生になったと気分が上がっていた。
「雅紀かっこいい」
「ほんと？」
「マサキカッコイイー」
「ヨコ黙って」
それぞれの会話のスタイルも、成長とともに変化していって。
「あ、裕くんネクタイ変わった」
「おろしたてや」
「サラピン、ってやつ？」
ネクタイは自由、というヨコの学校が少しうらやましくもあり。
「お前関西弁バカにしてるやろ」
「ユウクンカッコイイー」
「うっさいわ」
こんな会話が楽しくもあった、そんなうららかな春の日。
「ハイもう一枚ー」
揃って高校生になった。
三人揃って駅まで歩く朝というものが新鮮で、なにより懐かしかった。
小学校以来のその感じは、みんなそれぞれ制服がちがって。
「メンツほとんど変わらんからなあ」
「うちも合同になるの二年からだからなあ」
すっかり慣れた道を歩く二人に混ざっていることも、変な高揚感があった。
高校に進学した、といっても俺の場合は県立だし、同じ市内だし、なにより地元の駅からちょっとのところということもあって。
「相葉ちゃんおはよう」
「おはようリョウコ」
俺の場合も、見知った顔は居るわけで。
「バスケ部入ろうっと」
「私もマネージャーやろうっと」
「松兄元気？」
「入学式の日はさすがに部活ないってさ」
メンバーも変わらず。
「･･････」
「･･････」
クラスも一緒だった。
「残りの二人も元気？」
「まあ、元気」
共有できる人がいること。
それのありがたみも、ちゃんと感じた。
「結局ばれなかったでしょ」
「ああ、彼女？」
「その言い方腹立つな」
「みんな察しがよくてやんなるよね」
ヨコとAに会っても俺の彼女の話はしなかった古くからの友人達は、それはそれは気を使っていたという。
いや、有難いけどさ。
「高校でも彼女作ろうっと」
「まだ言ってんの？」
ヒヨコのくせに。
高校になって一段と派手になったリョウコと、相変わらず見た目はちゃらちゃらした俺は、仲良く揃って教室に入った。
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りりい(プロフ) - トリコさん» そうなんです。まだ高校生(笑)どれだけもやもやしてるんだって話です。ほんとに先が長い(笑) (2017年1月25日 22時) (
レス) id: e73758d9c4 (このIDを非表示/違反報告)
トリコ(プロフ) - 結末わかってるのに、切ない‥あぁ、まだ高校生（笑) (2017年1月25日 22時) (レス) id: e2f01403b4 (このIDを非表示/違反報告)
りりい(プロフ) - 空さん» 空ちゃん！久しぶり！うわあ嬉しいです。そして小鳥コメありがとう。そうなの、私も小鳥の虜です。すずめかわいいよすずめ＞＜。分かち合えてよかった・・・！！(震) (2017年1月17日 22時) (レス) id: e73758d9c4 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 新しい環境で大変なこともあるかと思いますがまた楽しみにしています！小鳥さん、初めて見たんですけど、腹がよじれるぐらい笑いました！完全に小鳥さんの虜です（笑） (2017年1月17日 19時) (レス) id: 82d00ff767 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - りりいさん、お久しぶりです！覚えていらっしゃいますでしょうか…？またりりいさんの作品が読めること、とても嬉しく思っています。うだうだの方は二度見…いや三度見しましたw(続く) (2017年1月17日 19時) (レス) id: 82d00ff767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりい
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=lily1022
作成日時：2017年1月16日 23時
