王者、彼らはこんなだったっけ ページ20
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「ほな、やりま〜す」
呑気な掛け声に、拓途はつい小さく吹き出してしまった。メンバーに決まるまで話すこともなかった彼女とは、知り合ってまだ数ヶ月。
自分の元後輩であり、事務所の先輩である壮大が大事にする子がどんな人なのか。
卓越した才能で事務所のアーティスト達から一目置かれるただ1人の女の子は、人柄もはちゃめちゃで 観察するほどに新しく知る表情は一々面白くて、どうにも目が離せない。
ダンスひとつとってもほら、今、自分の前で披露されている彼女が作ってきたというコレオは、どのジャンルなのかと聞かれると瞬時には答えづらい。
ジャンル : ミヅキ
彼女が作るものは彼女でしかない。
圧倒的なオリジンのオーラ。
(こんな子いるもんなんだなぁ……)
「たっくんさん、おーい、たっくんさん」
「聞いてる(笑)」
「うそやん、焦点あってなかったで」
「いや？ずっとミヅキちゃんを見てたよ」
自分の視界の前で腕を振るAの目を見て言えば、大きな目を見開いたままカチリと固まる身体。あ、なに、そんな反応するの(笑)と、拓途は思いもしなかった流れに困って 蘭と壮大を見た。
「おいミヅキ、いちいち照れるな？」
片眉を上げて呆れる壮大に、いやいや仕方ないと言いたげな蘭。
「たっくん格好いいよねぇ分かる」
「……やばぁMAZZELに心臓持ってかれるところやった」
「持っていかれるくらいなら僕が潰すよミヅキちゃん」
「…………リュウちゃん史上いっちゃん怖いんやが」
左胸のTシャツを握りしめてわざとらしく震えてみせる。竜平の言ったことは冗談だと思っていそうなAだが、見守っていた壮大と蘭と直哉には、それが決してふざけて言っているようには聞こえなかった。
「独占欲強くなってない？」(小声)
「ははっ、ミヅキがあんなだしな」(小声)
(こ、答えになってない……！)
今までの印象から 舜斗や竜平に比べてまともそうな壮大に囁きかけた蘭だったが、返ってきた言葉をゆっくり脳内で咀嚼してみても、やんわり狂っているのは Aじゃなくてその周りにいる男達のような気がしてきた。
「先輩にこんなこと言うのあかんけど、どうかしちゃってておもろいよねぇ」(小声)
背後からおそらく自分に向けて言ったであろう、直哉の一言。蘭はあえて振り返らずに、小さく鼻で笑って応えた。
この後一年もしないうちに、自分達MAZZELもAに対して悉くどうかしちゃう事になるなんて、この時の彼らには考えの及ばぬことだった。
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くぼりや最推し(プロフ) - しんどい日にシュントにくっつき虫になるモンちゃんさいっっきょうに可愛いなぁ、、 (2月4日 21時) (
レス) @page26 id: 52130a7682 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - 塩さん» はじめまして。コメントありがとうございます！ついにモンちゃん２０歳を迎えてしまいましたなぁ…もしもし亀よの亀さんがのそのそ近付いてくる音が聞こえております😳笑 こちらこそ過去作にまで遡って読んでいただきありがとうございます！ (1月17日 23時) (レス) id: 8e0e8905f4 (このIDを非表示/違反報告)
塩 - 初めてコメントさせていただきます✨ モンちゃんが成人を迎えたタイミングで、「ジュノモンはモンちゃんがお酒飲めるようになってからが本領発揮」という言葉を思い出しこの話に戻ってきました…笑 とっても楽しみです！いつも更新ありがとうございます💖 (1月17日 20時) (レス) @page40 id: 99215fcdd5 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - masayo_8さん» もちろんこの後明かす予定ですよ〜！お楽しみにーっ！ (6月21日 19時) (レス) @page50 id: d5b75dcb66 (このIDを非表示/違反報告)
masayo_8(プロフ) - モンバの大阪城ホール２日目が、誰だったのか気になる〜！参戦したので😁超個人的で、すみません😅 (6月20日 22時) (レス) @page46 id: be11c96dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2023年3月27日 22時
