ざわめきの予感するものは ページ42
ラウールは夢を見た。
断片的だったが、”悪夢である“ことは歴然だった。
“おい離せッ…！＿＿＿＿な…！！！”
“ｯ◆！！！“
自分と■■を庇おうとした◆◆が何者かに連れていかれ、
■■に引き寄せられ強く抱きしめられる身体。
“＿＿だけは＿＿ない…！！！”
お互い床に座っている状態で抱きしめられ頭に手を添えられていた為自らの視界は■■の肩に覆われてしまっていた。
真横から聞こえる揉め合う声。
そして、何かを嚥下する音。
ごくり、と音が聞こえれば、徐々に自身の身体に回されていた■■の腕が解かれていった。
代わりに、また別の何者かにがっしりと両脇を抱えられ、■■がいる方と反対方向に引き摺られていく。
“嫌だ……やめて、■■■■■ッ！”
“ラウ……ぁ……＿＿……ら……＿＿＿……“
■■の名を叫べば、へなへなと座り込んでいる■■が弱々しくラウールの方に手を伸ばす。
必死に■■の名前を叫び抵抗するラウール。
その勢いで、カシャリと九つの宝石のペンダントが床に落ちた。
ru「……あ、あれ、あの後なんだったっけ…」
目が覚めて時間が経てば経つほど、ラウールの脳内からその悪夢の記憶は薄れていった。
登場人物も覚えていなければ、ところどころの会話の内容もノイズが入ったかの様に掻き消されている。
俺達を庇い、そして最後まで俺を守ろうとしたあの人達は、誰？
記憶は薄れても、どこか不安でざわめく気持ちは薄れない。
落ち着けずにふらふらと向かった先は、紫色のドア。
ノックをすれば、少し経ってカチャリとドアが開いた。
fk「はぁーい……あれ、ラウ、どうしたの？」
ru「なんか変な夢見ちゃって……」
fk「あらら。廊下冷えてるからとりあえず中おいで。」
普段と変わらない深澤の様子にラウールは安堵した。
奥深い紫の眼に安心感と心地良さを覚えながら、深澤の後について部屋の中に入る。
iw「ふっかー、どうし……ってあれ、ラウールじゃん。どうした？」
ru「え、岩本くん？」
ラウールが部屋に入ると、深澤の様子が気になった岩本がドアの近くまでやってきていた。
どうやら、2人はよくお互いの部屋を行き来しているらしい。
fk「なんか変な夢見ちゃったんだってさー」
ru「ごめんなさい、急に来ちゃって…」
fk「んーん、全然良いよー。…と言っても俺らも丁度寝ようとしてたとこだったんだよなぁ。どする？」
iw「………3人で寝るか？」
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ゆ(プロフ) - れいあさん» お話書いていただきありがとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年12月19日 15時) (
レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - ゆさん» 大変長らくお待たせしてしまい本当に申し訳ないです。めめラウのお話書かせていただきました…！全4話構成となります。ご期待に添えていれば幸いでございます。是非この作品をこれからもよろしくお願い致します……！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» いいえ！前からお話の構成は出来ていたのですが、お話の順番の関係で中々公開できず………。本当に申し訳ないです。更新頑張ります！リクエストありがとうございました！！！ (2020年12月18日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
晦由(プロフ) - れいあさん» ありがとうございます！正直、忘れられているかと思ってました(笑)2話読ませていただきましたが、続きが楽しみです^^更新頑張ってください！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» 大変お待たせ致しました、あべさくのお話続編の方で書かせていただきました！全3話構成の予定です。ご期待に添えていれば幸いです。是非この作品をこれからもよろしくお願いいたします…！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年11月21日 19時
