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アーレンベルク家本城は、岩山の頂上にあり周りは深い森に囲まれている。
ロマネスク様式の城で、小高い頂にそびえる壮麗な姿は息を飲むほど。常に美しい城ではあるが、秋には森の木々が紅葉に染まり、冬は雪を纏い厳かな雰囲気に包まれる。

本城にたどり着くためにはそれを囲む森に必ず入る必要がある。
しかし、アーレンベルクに害をなすもの、そのような意志を持って入ってくるものを拒絶する秘伝の魔法が森にはかけられている。
最初から森には入れない者、森に入れても木々が邪魔をして道を塞ぐ、迷わせてから入り口に戻してしまう……など、様々。


魔法界ヨーロッパにいくつか別荘や、祖父母のための支城がある。







ここからは、アーレンベルク家のみに伝わる魔法を紹介する。






一つ目は先述した拒絶の魔法。
森全体にかけられており、効果は絶大。ただし、拒絶をするのみで木々が攻撃したりといったことはない。森の中で迷わせても最終的には森から出してくれる。身体的には害のない魔法である。
また、本城の正門、各部屋の窓にも拒絶の魔法がかけられている。
大きな城の正門、窓、広大な森にかけられている魔法であるため、例え豊富な魔力を持つアーレンベルクの人間と言えど、それを維持することは非常に難しい。
しかし、それを可能にしているのは遥か昔からアーレンベルクに伝わる魔道具を使用しているため。


二つ目、これは決して口外しないように。



それは、守護の魔法。
アーレンベルク家初代当主、アドルフ・レオン・シュヴァーベン=アーレンベルクが作り上げた魔法。
術者と被術者、二人の同意で初めて使用できる魔法で、術者が被術者の胸(心臓がある位置)に触れる、もしくは常に身につけている水晶のアクセサリーに触れて魔力を込める。
被術者に命の危険が迫ると、術者の魔力が放出され見えない壁を作る。
これはどんなに強大な魔法でも防ぐことのできるものだが、無意識下では発動せず、被術者が発動させるという意志を持たないと、効果を得ることができない。

魔法自体は非常に強力だが、本人の意思が必要なため少々使い勝手は悪い。

媒介となる水晶はアーレンベルク家領地内で取れる魔法鉱石。
アーレンベルクの血を引くものにしか反応しない。

【リーニュ家】→←【アーレンベルク家】



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作者名:ツツジ | 作成日時:2021年2月23日 22時

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