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「っ！……ちょ、あの人当たり屋ってやつですか？あ〜あ、あの人今日わたしにぶつかったこと後悔しますよ。次ぶつかったときのわたしはめちゃめちゃ体幹鍛えてるんで。1メートルは確実に飛びますよ」
「わたし？青森出身だよ〜。……田舎の人みんな方言使ってると思ったの〜？……ふふ、せいか〜い！わたしも高校までは全然訛ってたよ。まあ、おばあちゃん達みたいな訛りのきついものではなかったけどさ。東京来て、わたしは標準語で話してたつもりなんだけど、やっぱイントネーションとかそこが違ってたみたいで……ん〜思い出すとちょっと恥ずかしいな、あははっ。……それから頑張って直してたんだ。本当に、ほんっとうに大変だったんだよ〜」
「今回の映画面白かったな〜。映像は綺麗だし、音楽の入り方も良かったし……。人の感情の小さな揺れも丁寧に演じてて素敵だった……。原作が少女漫画らしいし、本屋寄って行こうかな。……ていうか……前にいたカップル、いちゃついてたな。……いや、寂しくないし。虚しくないし。別にどんな映画であれ一人で見るのなんて普通だし。…………次、恋愛系の映画見るときは友達誘お」
「先輩！見てください！ほら、この的を……！5発中4発！真ん中にっ命中〜〜！！です！……なぁ〜〜んでぇ？？ぜんっぜん見てないじゃないですかっ。いや、これ本当にわたしが当てたやつです！前の人のじゃないです！……も〜〜仕方がないですねぇ。今度こそちゃんと見ててくださいよ？ビリー・ザ・キッドも驚きのわたしの実力、見せてやりますよ。もう先輩の指導、必要ないかもっ」
「全弾！外しました！！ダメです！先輩、これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします！」
「お客様、落ち着いて！落ち着いて行動をしてください！前の方を押さず、駅員の指示に従って、避難してください！！現在、3番線奥にて発見された敵性体は、鐡燈隊が対処にあたっていますのでご安心を！……落ちつて、落ち着いて出口まで避難をしてください！」
「敵性体、確認。……距離20、数2体、人型……2体とも人型です。戦闘準備。援護します！」
「くっ……ぅ！……右の敵はわたしに任せてくださ、いっ！そっちの敵はあなたの機動力じゃないと捉えられませんので！」
「三時の方向、攻撃来てます！後ろに避けて！」
「わたしが敵性体を引きつけます。あれは視力がいいみたいですけど、視野は狭い。あなたなら確実に死角から狙えるはずです」
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作者名：ツツジ | 作成日時：2022年7月10日 13時
