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「あなたが私のペアになる人ね?私は春川あさみ、よろしくお願いします。……あなたのことは事前に資料を読んだのであらかたわかります。罪状もね?……そんな怖い顔しないでよ。まあぶっちゃけ言えばあなたのやったこと、到底許されるものではないけど、私には関係ないので特にそれに関しては追及しません。判決出てるし、私はなぁんも出来ないので。お互い思うところはあるでしょうけど、ある程度飲み込んで、妥協していきましょ。仕事に支障が出ない範囲で。言いたいときはいう、やることはきちんとやる。ねっ?」

「こちら春川。ツクバネと見られる三人組を発見しました。以前報告のあった麻薬の売人たちかと。追跡しますので念のため応援をお願いします。……さっ、あなたが前に行きなさい」

「……私のこと舐めすぎ。この見た目がお前をイキらせた?それとも年齢?性別?まあどっちにしろ不愉快なのは事実よね。あんたのこと引っ叩いたけど許してくれるわよね?あんただってやったんだから」

「警官になってからどんどん口が悪くなっているのがわかる……ッ!」

「警察って基本的に誰かが死んでしまったり、傷ついた後にしか動けなくて。それでもその後にどれだけ早く動けて、尚且つ慎重に事件を解決に持っていくかが大事よね。……それ以上被害者を増やさないためにも、しっかりしなきゃ」

「それはそれ、これはこれってきちんと分けないとね。誰かに寄り添うことは全く悪いことではないと私は思うけど、ずっとは無理。疲れる。私がそうだったから。割り切ってからは前より断然に楽になったし、仕事に集中できるようになったよ。余裕って大事ね〜」

「どんな状況でも、どんな場所でも生き抜くためには媚びでもなんでも売ってさ、上手く立ち回っていかないと。そうでしょ?自分を貫き通すのはとっても素敵だけど、それが必ず正解とは限らないのよ〜」

「私は何でもかんでも尻尾振るわけじゃありませ〜〜ん!そこ、勘違いしないよ〜にっ!」

「あ、先輩!こんにちは!……お昼、ですか?誘って頂けて嬉しいです。ぜひご一緒させてくださいっ!……あ、そういえば先輩、中華お好きでしたよね?この間いいところ見つけたんです〜。先輩と一緒に行きたいなって。どうですか?……ふふ、じゃあ案内しますね!」

「明日、よ〜やく有給が取れて、友達と遊びに行くんです。へへっ、本当に本当に久しぶりで……。すっごく楽しみなんです。県外に行く予定なのでお土産、楽しみにしててください!」

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作者名:ツツジ | 作成日時:2022年2月26日 20時

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