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カルエゴ先生と私5 ページ29

ダリの熱烈な告白に一体どうしろと?と、悶々と過ごす事になったAは死刑玉砲の当日で認識阻害眼鏡を付けてこっそりと見に行った。アクドルを応援する推しの如くハラハラしつつも頑張るイルマを眺め続けるAに対して、当然見えているカルエゴはずっと不機嫌そうに眉を顰めていた。

試験に向けてオペラと特訓していたイルマはアスモデウスとの一騎打ちで見事打ち負かし2(ベト)へと位階昇級を果たしたのだ。喜びもつかの間、急ぎ手の平の治療を行わないと…そう位階昇級試験を終えイルマに話し掛けようしたAをカルエゴに呼び止めたのだ。

「何故お前がここにいる」
「見学するのを駄目とは言われていないけど?」

現に生徒会の子達が見に来ていたじゃない?そう言葉にするAに苛立つカルエゴは「そこまでイルマに肩入れするのは理由があるだろう」と分かりやすく舌打ちした。

「言ったでしょう?可愛いからよ?」
「嘘だな、それだけではAは振り向かない。お前は…Aは、誰かを特別視する事は今の今までなかった」
「そうね、きっと変わったのかも知れない…」
「っ、イルマの事をお気に入りなのは分かった。だが…余りにも目に余るぞ」
「カルエゴくん、何だかイルマくんに嫉妬している見たいね?」

どこか焦りが透けて見えるもの、そんなに私が貴方の大切な生徒を誑かさないか心配?と可笑しそうに笑うAはカルエゴを見た、すると図星を突かれたような顔でこちらから顔を背けた。

「あの…流石に生徒へ手は出さないわよ?」
「そんな事百も承知だわ!そうではなく…あぁ、クソッ…」
「……もしかして、嫉妬?」

大袈裟に肩を跳ねさせたカルエゴに対して、へぇ〜?と悪巧みする笑顔に早変わりするAは距離を縮めてカルエゴの手にそっと触れた、背の高いカルエゴへ屈むように指示すれば地面の汚れなど気にする事もなく当たり前のように跪く。頭に手を置いて優しく撫でれば、文句も言わず静かに撫で回され続けていた。

「カルエゴくんとシチロウくんは私に取って特別枠だから、心配しなくても大丈夫よ?確か、イルマくんがオトモダチと言っていたわね…ふふっ、とっても素敵な響きだと思わない?」
「……オトモダチな」
「あら、不満そうね?私とオトモダチは嫌なの?」
「そうは言っていないが…」

そのまま口ごもってしまうカルエゴにAは頬を撫でて上を向かせた。そして酷く美しく残酷な言葉を告げる。

「オトモダチとして仲良くしましょうね?」

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ふゆ(プロフ) - お気に入りに追加失礼します。小説、めちゃくちゃ最高です。神かな、神なのかな?神n((((×???(よかったらキリヲ先輩も出して欲しいです《リク(無理にとはいいません)》何かあって夢主の精神がヤバイときにキリヲ先輩だけに悩みを言えるみたいなのが欲しいです🙇 (4月24日 17時) (レス) id: 2bf5e7b9f5 (このIDを非表示/違反報告)
カニ - 面白い (12月27日 15時) (レス) @page1 id: 3289ba78cf (このIDを非表示/違反報告)
カニ - 面白い (12月27日 15時) (レス) @page34 id: 3289ba78cf (このIDを非表示/違反報告)
紫きゃべつ(プロフ) - 更新されるたびに読んでます。最高でした…………。ちなみに、イチョウ先生出して貰えませんでしょうか…………。(無理言ってすみません。) (2023年3月12日 9時) (レス) id: e2ed0269e2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - ありがとうございます!今確認してコメント貰えて感激しておりました🥰ゆっくりで申し訳ございませんが頑張りますので宜しくお願い致します😌 (2023年1月22日 23時) (レス) id: 20a6d91668 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼空 | 作成日時:2023年1月15日 8時

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