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シャワーから上がって



龍友くんにお礼のメッセージを入れておこうとケータイを開くと



涼太くんからの電話履歴が画面に映る



そうだ涼太くんにも折り返さなきゃ




龍友くんとのトーク画面を開いて




『今日はごちそうさまでした^^


またお願いします』



送信されたことを確認すると



今度は通話画面を開いて

片寄涼太の文字をタップする



プルルルルと機械音が鳴った後





「…もしもし」




いつもより少し低い涼太くんの声






『もしもし?あの、さっき電話…』


「A!?ごめん誰からか見ないで出てたわ」



私の言葉を遮って今度はいつもより少し高い声の涼太くん



『さっき、電話でれなくてすみません』



改めて私がそういうと



「ううん、今は大丈夫?」


『はい』


私がそう返すと



よかった



明日なんだけど




朝迎えに行くから用意しておいて?



家の住所だけ教えてもらってもいい?



って続ける涼太くん




涼太くんと明日出掛けるのか


涼太くんと朝から会えるのか



涼太くんが家まで迎えにくる!?



思考が追いつかなくて返事をするのを忘れている私の耳元に当てたケータイから不安そうな涼太くんの声が聞こえる



「ごめん、家まで迎えに行くのは迷惑だったかな?」



『あ、すみません

びっくりしちゃって…逆に迎えに来てもらうなんて迷惑じゃないですか?』



そう聞くと


俺がしたいだけだから



本当に私の心臓を早めるのが特技なんじゃないかっていうくらい上手だ


住所を伝えて


じゃあ明日、待ってます



って言うと



「ん、おやすみ」



『お、おやすみなさい』



涼太くんとおやすみを交わせるなんて
会話録音しておきたかった…

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作者名: | 作成日時:2017年8月30日 0時

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