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パーティーは終盤に差し掛かり、続々と来訪者たちは帰路に着いていく。
屋敷の玄関の近くには来訪者たちの帰宅のために幾つかの暖炉を用意してある。
もちろん煙突飛行のためだ。
「では、また。」
「そうですな。ホグワーツから入学許可証が届き次第、ダイアゴン横丁で会うでしょう。」
父とルシウスさんは別れの言葉を交わし、母とナルシッサさんは魔法界の噂話で盛り上がっていた。
「ドラコ、さっきはすみませんでした。」
アリシラが頭を下げるとドラコは笑い出した。
「ハッハ、急にどうしたんだよ。」
「さっきは悪いことしたから。」
「…。」
ドラコは急に黙ってしまった。
「謝ったんだから返事してよ。」
「謝った人間が謝る相手に何かを強要するっておかしいだろ。」
ドラコはアリシラの顔を覗き込んだ。
また自分の顔が熱を持つのを感じる。
「なに赤くなってんの」
「ドラコが覗き込むのがいけないのよ。」
アリシラは目に吸い込まれる前に顔を背けた。
「じゃあ、突き飛ばされた身ということで、お願いしていい？」
「どうせ有無は言わせないでしょ。」
「さすが、良くわかってるじゃん。」
馬鹿にしないでとアリシラはドラコを睨みつけたが、ドラコのお願い事で目の力が抜けた。
「僕があげたプレゼントをホグワーツで毎日つけてくれないかな？」
「え？」
もっと過激なお願い事だと思っていた。
例えば、トロールと決闘をしろとか。
「なんだよ」
ドラコの顔はみるみる赤くなっていく。
「えっと…もっと過激なやつかと思ってたから。」
「過激なやつの方がいいってこと？じゃあ、」
「いやいや！それはやめて！」
両家の両親とも帰路につくことを忘れて話しに盛り上がっていたのだが、アリシラの叫びでそのことを思い出したらしい。
お互いもう一度別れの言葉を交わし、ルシウスさんが暖炉に
「じゃあね、アリシラ。」
「約束、守るわ。」
ドラコたち家族の姿が見えなくなる直前にアリシアは暖炉に向かって叫んだ。
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きむい(プロフ) - noppiさん» コメントしてくださり本当にありがとうございます😭更新は不定期になると思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年7月17日 18時) (
レス) id: e08f4d945f (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 更新まってます！！ (2022年7月6日 16時) (レス) @page18 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむい | 作成日時：2022年6月12日 9時
