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「いずれにしても、先に呪文をかけたのはあなたよ。」
「小狡いことをしているのはあなたでしょう？アリシラ。何をしたか言ってあげましょうか？」
「小狡いこと？それは自分のことかしら？魔法薬学の授業中に私にいちいちちょっかいをかけてくるのはだ〜れ？」
パンジーの目が陰った。
「あら。証拠があるの？」
「ええ。エレンが見たって言ってたわ。私の鍋に干しイラクサを、、、」
アリシラがふと下を見た瞬間だった。
呪文が飛んできてアリシラはペタリと地面に這いつくばってしまった。
「アハハハハハ！性悪女の結末よ！神様は悪い人には微笑まないって知ってる？」
パンジーが地面に這いつくばったアリシラに近づいてきた。
アリシラは手から離れた杖を取ろうと手を伸ばしたがパンジーの取り巻きの一人に拾われてしまった。
「クッ、、呪文を解きなさいよ！」
「嫌よ。その減らず口を閉じるんだったら良いわ。」
パンジーは取り巻きの一人からアリシラの杖を受け取ると手で弄び出した。
「だいたい、あなたがスリザリンに組分けされてることがおかしいのよ。」
パンジーはそうゆうとアリシラの脇腹に強烈な一発を見舞った。
「ウッ、、」
「ねえ、自分がスリザリンに似合わないって思ったことないの？」
アリシラは痛さのあまり声が出せなかった。
「返事をしなさいよ。ね？」
今度は取り巻きの一人がアリシラの髪の毛を掴んで揺すった。
何本かの髪が頭皮と別れる感覚がした。
「やめて!」
「おうおう、うるさいわよ、黙らせて。」
「やめて!」「痛い!」
アリシラは声の出る限り叫び続けた。
パンジーは初めのうちは廊下の隅に目を走らせていたが、しばらくアリシラが叫んでも誰も来ないので確認しなくなった。
本当に、エレンの言うとおりだった。エレンの忠告を守っていれば、、。
とにかく、この苦痛から解放されたい。
誰か、助けにきてくれないだろうか？まるで白馬の王子様のように…
痛みで朦朧とする中アリシラは小さい頃に読んだ童話を思い出した。
「助けて、ください、、誰か」
一瞬夢を見ているかと思った。
だが、しっかりとくっきりとその姿が近づいてくる。風を切りながら。
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きむい(プロフ) - noppiさん» コメントしてくださり本当にありがとうございます😭更新は不定期になると思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年7月17日 18時) (
レス) id: e08f4d945f (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 更新まってます！！ (2022年7月6日 16時) (レス) @page18 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむい | 作成日時：2022年6月12日 9時
