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アリシラがテーブルの下から鞄を取っているとエレンがアリシラの肩を叩いて言った。
「ねえ、ちょっと、、、卑怯だわ。」
「え？」
エレンの目線の先にはちょうど大広間を出て行く4人の女子生徒の姿がある。
左から2番目の後ろ姿には痛いほど見覚えがあった。
「ねえ、やっぱり行っちゃダメ。何されるかわかったもんじゃない。」
「まさか、、4対1な訳ないわよ。」
アリシラは自分でそう言いながら彼女と一騎討ちできる可能性は限りなく低いことを自覚していた。
「そんな正面向かって勝負するほど生優しい奴らじゃないのよ。ねえ、、、？」
この瞬間、心の中で覚悟が決まった。アリシラは立ち上がって大広間を出た。
大広間から出るとすぐわかるところにパンジーが取り巻きを引き連れて立っていた。
「良い夕食だったわね。」
アリシラがパンジーに話しかけるとパンジーは口角をにんまりと上げて「ええ」と言った。
どうして今まで気づかなかったのだろう。ガマガエルにそっくりだ。
「今日はね、私の友達も来ているのだけれど良いかしら？」
「もう来ているのに断るなんて失礼だわ。」
パンジーは物分かりがいいわと言うようにより口角を上げた。
「今日はね、城のはずれの辺りで話そうかと思うのだけれど、静かだからきっとよく話せるわ。」
パンジーが向かった先はクィディッチ競技場に向かう、普段生徒は通らない道だった。
「ここ、不気味じゃない？」
アリシラは廊下の壁にかけられた絵画を見ながら呟いた。
絵画には真っ黒な平原が広がっている。
「不気味なのはあなたじゃない？アリシラ。」
取り巻きがクスクスとパンジーの言葉に反応した。
「どうして？私はあなたの鏡じゃないのよ？」
取り巻きのクスクス笑いが止まった。
パンジーが今にも目から火花が出そうなほど目を光らせて近づいてきた。
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きむい(プロフ) - noppiさん» コメントしてくださり本当にありがとうございます😭更新は不定期になると思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年7月17日 18時) (
レス) id: e08f4d945f (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 更新まってます！！ (2022年7月6日 16時) (レス) @page18 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむい | 作成日時：2022年6月12日 9時
