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「それはわからないわ。でも確実に勝つことしかしないからね。馬鹿じゃないもの。」
アリシラは顔を上げて談話室のソファを独占しているドラコを見た。
「私のとう様が行言ってたんだけど、しょっちゅう金貨を気前よく寄附してるんだってさ。」
「あ〜ら。お二人さんちょっといい？」
「あ、、」
アリシラは宿題に覆いかぶさっていたので顔は見えなかったが声で分かった。
エレンが名前を呼ばないでもわかる。
「、、パンジー。こんばんは。」
「少しね、、楽しそうなお話し声が聞こえたの。」
パンジーの目がキラリと光った。これは危ない合図だ。
「えっと、、何かしら？」
「アリシラ、あなたとゆっくりお話しがしたいの。」
「ちょっと、、。」
パンジーが談話室の端にいつもの取り巻きと収まった瞬間、エレンがアリシラに耳打ちした。
今さっきアリシラはパンジーと明日の夕方に2人で会う約束をしたのだった。
「何してるの？これこそ、飛んで火に入る夏の虫よ。」
「2人でって言ってるんだから大丈夫よ。」
「でも、、」
「それに、前々から勝負はつけたいと思っていたのは確かだわ。」
事あるごとにちょっかいをかけてくるパンジーにエレンも腹を立てていたし、嫌っていた。
いまのアリシラの行動こそ理解できないだろう。
だって、自分からパンジーに明日の夕方に会おうと提案したのだから。
「その気持ちだけでも十分心強いわ。ありがとう。」
次の日、エレンがずっと隣でやめた方がいいと忠告してくるので、逆にアリシラは乗り気になっていた。
夜になればパンジーに自ら手を下せると思うとワクワクした。
「本当に大丈夫なの？私の方が不安でおかしくなりそう。」
夕食になり、エレンはアリシラのためにステーキを取り分けながら言った。
「大丈夫だって。もう食べれないわ、エレン。」
「何かされたら杖なんかもたもた出してないでぶん殴っちゃいなさい。」
「ええ、ありがとう。私、そろそろ行くわ。」
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きむい(プロフ) - noppiさん» コメントしてくださり本当にありがとうございます😭更新は不定期になると思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年7月17日 18時) (
レス) id: e08f4d945f (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 更新まってます！！ (2022年7月6日 16時) (レス) @page18 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむい | 作成日時：2022年6月12日 9時
