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外に落ちなくて良かったと思い、アリシラが手を伸ばしたときに汽車が急カーブに入った。
「きゃっ」
危うくアリシラは重心を崩さずに屈んでいられたが髪飾りは滑ってどこかに行ってしまった。
どうしよう。手当たり次第に床を見るが銀色に光るものは見当たらない。
アリシラは車両の隅に荷物が置きっぱなしであることを思い出し、とりあえず荷物の場所に向かった。
荷物はアリシラが置いた通りに置いてあった。
ヨロヨロと汽車がカーブを通る度によろけながら重いトランクを持って髪飾りを無くした場所まで歩いて行く。
もし見つからなかったらドラコになんて言えばいいのか。
私がドラコの立場であったら大丈夫とは言うけれど内心ショックを受けてしまうな。とアリシラがブツブツ考えていると突然右に持っているトランクの重みが消えた。
「え？」
振り向くとドラコと体の大きな知らない男の子が二人立っている。
「えっと、ドラコ久しぶり。隣の二人はお友達かしら？」
ドラコはそうだといってクラッブとゴイルだと紹介した。
「クラッブとゴイルはじめまして。」
アリシラはニッコリと笑うと申し訳ないとトランクを持とうとしたがドラコに遮られた。
「トランクはクラッブに持たせておけばいい。で、コンパートメントが見つかってないんだろう？それなら僕たちのところに来いよ。」
半強制的にアリシラはドラコ達のコンパートメントに向かう事になった。
アリシラはドラコ達のコンパートメントで一人座っている。
ドラコ達は車内にハリーポッターがいるからと出ていった。
正直アリシラもハリーポッターを見てみたかった。
実際、車内にハリーポッターがいるという事実は駅で母たちとコンパートメントを探している時に何処かの男の子がハリーポッターがどーのこーのと話しているのを聞いて知っていた。
しかし、アリシラの頭にまた別の声が流れた。
「ジニー、もうあの子を見たでしょ？動物園じゃないんだからジロジロ見たら可哀想でしょう。」
小さな女の子が彼を見たいと言っている時にその子の母らしき人が発した言葉だ。
その通りだとアリシラは思った。
それに確か彼とは同学年である。
これからの学校生活で一度や二度見かけることはあるはずだ。
アリシラはまた今度にしようと思った。
しばらくするとドラコたちが戻ってきた。
「ハリーポッターは見れた？」
アリシラがドラコに訪ねるとドラコはむっつりとしてアリシラに握り拳を差し出してきた。
「え？」
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きむい(プロフ) - noppiさん» コメントしてくださり本当にありがとうございます😭更新は不定期になると思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年7月17日 18時) (
レス) id: e08f4d945f (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 更新まってます！！ (2022年7月6日 16時) (レス) @page18 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむい | 作成日時：2022年6月12日 9時
