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アリシラはしばらく放心状態だった。
「どうしたんだよ。」
ドラコはさっきキスされたところに本を擦りつけている。
本は嫌そうにキーキー唸った。
「あ、あの子は誰？」
アリシラは今度はローブで頬を擦っているドラコに尋ねた。
「ペンパルさ。」
「ガールフレンドとかでー」
「そんな訳ない。」
ドラコは急に怒ったように声を荒げる。
アリシラはドラコが全否定したことが少し快かった。
「元々お互いどこに住んでいるかも知らない状態で文通してたんだ。」
ドラコは落ち着いた口調で話し出した。
「この前パンジーから来た手紙に来週からホグワーツに通うんだって書いてあって、お互い家が近いことに気付いたんだ。それで、今日ダイアゴン横丁に行くって伝えたらこれがあいつから送られてきてー」
ドラコはローブのポケットから中に草が入っている丸い球を取り出した。
「何？それ。」
「伝言玉さ。中に伝言草が入ってる。」
ドラコはローブにまたしまった。
「もし僕がこれに向かって『伝言、伝言』って言ったら、パンジーの伝言玉が熱くなって伝言が草に現れるんだ。」
アリシラはパンジーとドラコが同じものを持っていることがなんだか嫌だった。
「それで、マルキンのところでこの玉が熱くなったからアイスを食べながら確認したんだ。そしたら書店にいるって書いてあったから書店で会った。」
ドラコは事もなげにそうゆうと肩をすくめた。
「そういえば、どうして私の誕生日をあの子が知っていたの？」
「あぁ」
ドラコは少し面倒臭そうに頭を掻いた。
「あいつが誕生日パーティーに来てって言ってきたからその日は友達の誕生日だから無理だって伝えたんだ。そしたら凄い腹を立てて、、僕は幼馴染だし両親の仲もいいから行くしかないって言った。」
「私の、、私のパーティーに来ないであの子のに行っても良かったのに。」
ドラコは驚いたように目を見開いた。
アリシラもこんなことを言いたかった訳ではない。
本当は私の方に来てくれてありがとうと言いたかったのだ。
でも、そんなこと口が裂けても言えなかった。
「お、俺はアリシラの方に行きたかった。」
ドラコはそう言うと店から出て行ってしまった。
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きむい(プロフ) - noppiさん» コメントしてくださり本当にありがとうございます😭更新は不定期になると思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年7月17日 18時) (
レス) id: e08f4d945f (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 更新まってます！！ (2022年7月6日 16時) (レス) @page18 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむい | 作成日時：2022年6月12日 9時
