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「えっ?えと、……あの、…暮らすって?私が?」

「そうだよ」

「え、『そうだよ』って…ちょ、ちょっと待ってくださいよっ、」

「いきなりこんなこと言われたら、普通驚くよね。まあ初めて来た時は、俺も相当驚いたし。…でも…、これは"現実"なんだよ?」

「え、えぇ?現実…?」

「ああ」

「……これが、現実…?」

ーじゃあ……もしかして、さっきの素敵な世界も、現実?

さっき見た世界と彼の言葉が、頭の中で絡み合い、混乱した。

しばらくの沈黙が訪れる。

そこで最初に沈黙を破ったのは、彼だった。

「…とりあえず、君はまずどこから来たか、教えてくれる?」

「あ…はい、私は、美術室から…」

「美術室?」

彼は少し怪訝な顔をした。

「はい。鏡の絵を描いていたんですが…あり得ない話ですけど、いきなりその鏡に吸い込まれて、」

「絵の…鏡?…ってことは、君死んでないの?」

「へっ、死ぬ?」

「あ…いや、この世界は"現実で夢を叶えられず死んでいった子供たちが来る所"なんだ。でも…君は、死んでないの?」

「そ、そんな!死んでるわけないじゃないですかっ」

ーなんなの、この世界。死んだ人が来る所だって?

「…じゃあ、君は吸い込まれてから…初めにどんな世界に着いた?」

ーあ、やっぱり。あの世界は"夢"じゃなかったんだ…

「なんか、中世のヨーロッパ?みたいなところに…、あ、すいません曖昧で…」

「大丈夫だよ、大体分かる。…それで?」

「は、はい……それから、しばらく歩いたら、緑色の扉があったんです。そこを開けたら、なんか…サバンナ…っていうんですかね…そんな感じの世界が広がってて、」

「なるほど…その後はどうしたの?」

「トラみたいな、猛獣が走ってきて……怖かったので、急いで閉めて逃げました。…それから反対側に向かって走ってったら、今度は黄色い扉があったんです。その中に入ったら、未来の世界……機械がたくさんある世界が、ありました……」

何か、警察の事情聴集を受けている気分だった。

「へぇ……じゃあ、その中に入ってからは?」

「え、えっと……すごい世界で、あんまり見たことが無かったので…色々見て回ってたんです。そして、なにか…改札のようなものに入ると、大きな機械音が鳴って……びっくりして逃げたら、機械の足枷?が足に……」

「なるほど……それでその足枷のロックを解いて、あそこで倒れていた。そういうことかな?」

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菜波(プロフ) - 初めてオリジナル見ました!とっても面白いです(^^)d更新頑張ってください!! (2013年5月27日 20時) (レス) id: 581295fc3e (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶姫(プロフ) - 面白いっす!!自分だったらきっとここまで書かないでしょうw (2013年5月24日 20時) (レス) id: 6b7ce34b11 (このIDを非表示/違反報告)
*りぃむ*@Natsumi(プロフ) - 凄いです、とても面白いです(´`*)ここまで良くかけると尊敬しますwこれからも頑張ってください、続き楽しみに待ってます* (2013年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 5bbbbd63fc (このIDを非表示/違反報告)
メイプル・コルグエフ(プロフ) - オリジナルでここまで書けるなんて凄いです!がんばってください!! (2013年5月23日 18時) (レス) id: 6725dd056b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:cry | 作成日時:2013年4月8日 22時

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