🌹 ⛓🔐 ページ3
──酸欠で目が上を向き始めたあたりで、監督生がまた何かボタンを押した音がした。ゆっくりと肺が膨らんで、ゆっくりと萎んで──あああああああああああ足りない足りない足りない！！！！！空気が足りないもっといっぱい胸いっぱい吸い込みたい胸いっぱい空気が吸い込めることがどれだけ幸福なことなのか今までボクは知らなかった。
「んー……流石にちょっとかな……」
ぴぴぴ、と何か操作する音がして、肺に送られてくる空気の量が少し増えて、一気に楽になる。ありがとう、ありがとう、監督生、と思う。心の底から感謝する。嬉しい。嬉しくて、ありがとう、という気持ちで彼女を見つめる。彼女が微笑み返してくれて、よかった、と思う。心から。ぽろりと一筋涙が出た。嬉しくて。
監督生がずらした目隠しを元に戻して、また何も見えなくなる──呼吸を管理される恐怖感は今までの人生の中で1番怖いと断言できるもので、怖くて怖くて身体が勝手に震える──けれどボクには何もできない。
「栄養剤とお水の投与」
監督生がそう楽しげに呟き、ボタンの押された音がして──口の方の管を何かが通って、胃の中へ落ちて行くのがわかった。今のは言っていた通り栄養剤とお水なのだろうけれど、何を飲まされても抵抗ができない──そこにボクの意思が関係なくて怖い──けれど呼吸の方が断然怖いから、肺が勝手に膨らんだり萎んだりしている感覚に専念していた。
「うん、大丈夫そうですね！じゃあ次は下行きましょうか」
下──と、一瞬言っている意味がわからなかったけれど、スラックスのベルトを緩められて──ああ、と──理解して、させられてしまった。
ただ、ただボクは──全部が無駄だということを理解しきって、ひたすら絶叫したい想いに駆られたけれど、空気の出し入れすら自由ではない肺に、チューブで震えを止められている声帯にそんなことはできないから──ぜんぶを諦めて、できれば苦しくないようにお願い、とだけ。
無理なことを願った。
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功徳(プロフ) - コロッケさん» わーい🥰🙌ありがとうございます 頑張ります (11月11日 3時) (
レス) id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ - 最高です*\(^o^)/*続き、気長に、楽しみに待ってます！ (11月5日 13時) (レス) @page29 id: 0002858abd (このIDを非表示/違反報告)
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