秘蜜

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: nishijima







浦「日高 海外ツアーおめでと！」







宇「え！そうなの！？ おめでとう」







突然、リーダーが
何を言い出したのかと思えば







日「さんきゅー、嬉しいわ」







SKY-HIの海外ツアーが決まったらしい







與「もちろんLAくるよな？」









日「もち」









末「えー うらやま」








宇「あたしも見に行きたい」








浦「日本ではやらないの？」








日「そこ考え中なんだよねー」








末「日本でやるってなったら見に行くわ」








多くは語らないが、人一倍 愛がある秀太








「俺も俺も」









日「なんか体が痒いわ」










宇「なにその喜び方(笑)」









與「どんくらいいくの？」









日「新しい楽曲制作もやっちゃうから
トータル1ヶ月くらいなんだよね」









浦「なが！」









日「ちょいちょいは帰ってくるけどね」









末「AAAの仕事もあるしな」









穴は開けませんよ、とウィンクする日高









與「Aちゃんは？」








日高からLINEが来て以来のその名前に
眉毛が動いたの俺だけの秘密だ









宇「寂しがってるんじゃない？」









日「表には出さないけどね」









與「ほんと良くできた彼女さんよな」










宇「遊び行こっかな だっちゃんの家」









日「あー、来てやって 喜ぶと思う」









與「そんなん俺も行くわー」










日「宇野、頼んだぞ」









この、頼んだ は



男だけで家に行かせるな、という意味だろう








宇「あら、 だっちゃんもそうゆうの気にするんだ」










末「たしかに あんま気にしねぇイメージ」









日高が過去付き合ってきた女性に対して

嫉妬とか、束縛とか、

軽いヤキモチでさえ感じたことは無かった







いつも 余裕そうで




『俺のものだから』っていう

男らしい自信が漂う日高が羨ましくもあった









日「気にするよそりゃ 」









「へー、意外」









そう呟くと








日「Aは特別」









俺に言ったのか


皆に言ったのか




日高からは真意は何も見えなかったけど









彼女に対して 今までにない程の
強く、深い想いがある事だけは分かった








それと同時に







気づいてしまった この馬鹿げた恋心に




いま、この瞬間から蓋をしようと



そう心に決めた

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