独り占めさせてください。【まふまふ】 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,173 hit

お揃いを。ページ3

まふ side

「…すごく似合ってるよ、まふ。」

そう言ったAは、
今までに見たこともないほど幸せそうに微笑んだ。
でもその瞳にはもう光は宿っていなくて。
すごく引き込まれるような、闇を感じさせた。

まふ「…A…」

Aがボクに首輪をつけた。
なら、ボクだってつけていいよね？
Aのその綺麗な腕なら、ぴったりだよ。

≪ガシャン≫

「ちょ、え…？まふ？」

ボクとAはもう離れられない。
ボク達は、鎖でつながれたんだから。
これでもう、誰にもAは取られない。

まふ「A,ずっと一緒にいてくれるでしょ？(笑)」

Aは微笑んだ。
ボクの首輪を見てる時のように。

「もちろん。ふふ、私たち、同じこと考えてたね？
…もっと、まふの事みたい。
ねぇ、まふを、飼ってもいい？」

Aの手には、一本のリード。
きっと、ボクの首輪につけたいんだろう。
ボクが離れていかないように。

まふ「…Aが、望むなら。」

なんだってあげるよ、A。
ボクにあげられるものなら。
本当はAにつけてあげたいけど、いいや。
Aが嬉しそうに笑ってくれるなら。

「ねぇ、まふ。大好きじゃ足りないほど、愛してる。」

まふ「ボクも。Aに溺れちゃったみたい。」

手錠も、愛のカタチも、全部全部お揃いだね。
次は何をお揃いにしようか？

はたから見れば、ボクらはおかしいだろう。
でも、これがボクたちなりの、愛し方。
ボクらは、こんな愛し方しかできないんだから。

嬉しそうに笑うAは、無邪気に、手を伸ばす。

まふ「…ボク以外、見なくていいからね。」

「っ…まふっ…！！」

苦しそうにするA。
当たり前か、首にはボクの手があるんだもん。
でも、離さないよ？
こんな表情のA、可愛すぎる。

まふ「ねぇ、もっと聞かせてよ。
嫌がる声、泣き声、苦しそうな声、もがき声…
ぜーんぶ、ボクだけに聞かせてよ。」

「うっ…ま、ふ…苦し…！！！」

涙目でもがくA。
ダメだよ、そんな顔しちゃあ。
もっともっと、苦しめたくなっちゃう。

流石に苦しそうなので、手を放す。
少し残念だけど、ここで死なれちゃ困るし。

まふ「今のA、最高に可愛かったよ？」

「っ、屈辱…！！」

その悔しそうな顔も、全部大好き。
Aも、そうでしょ？

まふ「Aなら、どんな愛も受け入れるよ。」

「…言ったからね？後悔しないでね？」

不敵に笑うAに、ゾクゾクする快感を覚えた。