永瀬くんは、ニセのプリンス様【1】 (ページ31)

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あ「ねぇ！この前と話違うじゃんっ」

「担任の先生に言われちゃったら

仕方ないよ。」

郁「そうそう。

でも似合ってるからバッチグゥーだよ！」

あ「そういう問題じゃ…」

今日は待ちに待った文化祭当日。

しかし、まさかの緊急事態。

制服で校内を回っての宣伝だったはずが、

学級委員から急遽予定変更を告げられ、

浴衣を着て回ることになってしまった。

「午前の部、宣伝任せたよ！」

郁「頑張ってね！はーちゃん！」

あ「そんなぁぁ…」

担任曰く、

「制服で回ったら浴衣カフェの宣伝にならない」とか。

まぁ確かにそうだけど…

先生がそう言うなら嫌々着るしかないけど…

それでも制服でいいって言われたから

宣伝係になったのに。

意味がないじゃない…。

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郁美達に教室の前で見送られ、

首に大きな看板をぶら下げて渋々ながら校内を歩く。

あ「浴衣カフェはいかがですか～」

廊下は生徒や招待客で溢れかえっていて、

窓を覗けば外も人でごった返していた。

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