永瀬くんは、ニセのプリンス様【1】 (ページ28)

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廉「へーお前んとこカフェするんや」

あ「そっちの方がお客さん来やすいと思って」

廉「ふーん」

"部活終わりは一緒に帰る"

私達2人のルールの一つになっていて。

周りがあまりにもうるさいから仕方なく

部活動がある日だけ一緒に帰ることになった。

サッカー部員とバスケ部員に見送られる時だけ

手を繋いで仲良しのフリをする。

始めの頃はお互い特に話す内容もなくて

沈黙が多かったけれど、

最近は自分達のクラスのことや

部活の近況報告などで自然と喋ることが増えていた。

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あ「廉のクラスは？」

廉「知らん」

あ「またまたぁ〜〜〜

なんか劇やるんじゃないの〜？」

廉「知ってんやったら聞く意味やろ。」

あ「白雪姫の王子役だって？」

廉「別に俺がやりたくて立候補したわけちゃう。

半ば強制や。」

あ「ふっ。廉が王子…ぷっ」

想像したら笑えてこない？

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