dwarf*17 ページ17
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「…A?」
あ、呼び捨てになってる。
返事もせずに心の中できゅん。
「Aさーん?」
『…んー…』
急に眠気が襲ってきた。
もう寝ちゃおうかな。
「…トミー、A寝ちゃったっぽい。」
「まぁあんだけ酔えば寝るだろうな。
ってかお前いつの間に呼び捨てになってんだよ」
「今さっき。笑
だってせっかく仲良くなれたのにちゃん付けって、距離感じない?」
「んー、別にそんな事無いと思うけどな。」
完全に私が寝てる
一応意識はあるよ。起きてますよ。
「…A、俺らのこと男として見てないよね」
「な。まぁこんなサイズで男として見ろっていう方がおかしいだろ」
「確かにね。」
ふふ、って笑う寛太くんの声。
あぁ可愛い。
「…トミー、Aのこと好き?」
「は?なに急に」
「いや、なんとなく気になって」
「…、普通に好きだけど」
す、好きだって!!
んふふ、照れちゃうな。
でもまぁあれだけ仲良くなって「は?嫌いだけど」とか言われたらさすがに泣いちゃうけど。
家族同然、とか思ってくれてたりして。
ふふ、嬉しい。
「お前だって好きだろ?」
「っ!何それ、全部分かってますみたいな」
「分かるわそれぐらい。笑
…んで、好きなんだろ?」
「…そうだけど」
「うはは、そうなんじゃん!」
二人のその会話が面白くて、
んふふ、っていつもみたいに笑っちゃった。
「っえ?A起きてんの?」
『ふふ、起きてるよぉー』
今にも眠気に負けそうな目を開けると
目の前には少し顔が赤い二人。
「…俺たちの会話聞いてた?」
『んー?うん、ぜんぶ』
「うーわ最悪」
『えぇー?なんでよー。
んふふ、わたしもすきだよ?』
私がそう言った瞬間、
二人ともぶわっ、って顔が赤くなって。
あれ、言われ慣れてないとか?
まぁ確かに、
急に仲の良い友人に好き、とか言われたらちょっと恥ずかしいもんね。そんな感覚かな。
「〜っ、もう寝な!ほら、おやすみ!」
わしゃわしゃ、ってちょっと雑に私の頭を撫でて自分の寝床に戻ってく寛太くん。
あれ、富永くんは?とか思ってたら
私の手元でしゃがんで手の甲にちゅ、ってキスを落として
「…へへ、おやすみ」
普段は見れない照れた笑顔、いただきました。
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りか - すごく面白いです!頑張ってください応援してます! (2018年10月11日 19時) (レス) id: 6dfc96fe22 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょぴょ姫(プロフ) - なちぼんさん» お返事ありがとうございます!これからも楽しみにしてます!頑張ってください!ヽ(*´∀`)ノ (2017年12月26日 1時) (レス) id: 37832a3e1b (このIDを非表示/違反報告)
なちぼん(プロフ) - ぴょぴょ姫さん» 嬉しいです…!!こちらこそありがとうございますー!これからもよろしくお願いします(*´ч`*) (2017年12月23日 19時) (レス) id: 1bdc9855ce (このIDを非表示/違反報告)
ぴょぴょ姫(プロフ) - 泣きました…。Twitterのとこ泣きました…。最高ですありがとうございました本当に!! (2017年12月19日 17時) (レス) id: 37832a3e1b (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - なちぼんさん» はい! (2017年8月9日 3時) (レス) id: ed8d2e5c0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なちぼん | 作成日時:2017年7月27日 13時