dwarf*14 ページ14
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夕方になって、
昼間よりかは過ごしやすい気候になったところで
私たちがやってきたのは近くにある公園。
元々人通りの多い所は行くつもり無かったし、
とりあえず散歩がてら。
外出ないと不健康だもんね。
走り回ったりして運動不足解消してもらわないと!
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「俺上手くね!?」
「いや俺の方が綺麗だもん!」
砂場でお城を作ってどっちが上手いか張り合ったり
「カンタ行け!」
「無理!!これちょー怖い!!」
泣きそうな勢いですべり台にビビったり。
そんな彼らの様子をベンチに座りながら見守ってるんだけどまぁ可愛い。
「やべぇちょー楽しいんだけど!」
きらきらした目でこっちに手を振る二人。
あぁもう可愛いしか出てこないよ…
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「あ、お人形さんだー!」
いつの間に来たのか、小さな女の子が二人の元に駆け寄る。
小さい状態で私以外の誰かに見られたのが初めてだから、ピタッ、と止まって強ばった顔で固まってる。
『あーごめんね、このお人形さん達お姉さんのなんだ!』
慌てて私も駆け寄って、女の子に話しかける。
「えー、マナがさきにみつけたのに!」
『えぇ、んー、本当にお姉さんのなんだよー…』
「ほーしーいー!」
どうしよう…!!
『マナちゃんっていうの?』
「うん、マナだよ!」
『マナちゃん聞いて?
…このお人形さん達ね、私の宝物なんだ。
いっつも傍に居てくれる大切な子達なの。
居なくなったらお姉さん悲しいな…』
思ってることを精一杯伝えたら、
マナちゃんはうーん、と少し考えて
「おねえちゃん、ほんとにこのお人形さんすきなんだね。
わたしもたからものあるよ!」
ほら!って見せてくれたのはうさぎさん。
「この子ね、ミミちゃんっていうの!」
『わぁ、可愛い!』
「でしょー!…あ、おねえちゃんのたからもの取ろうとしてごめんなさい…」
しゅん…、と分かりやすく反省してるマナちゃん。
『ううん、大丈夫だよ。お姉さんに返してくれてありがとう!』
「はーい!このお人形さんたちもおねえちゃんのことだいすきっていってるから、だいじにしてあげてね!」
『ほんと?ふふ、嬉しいな!
分かった、今までよりもーっと大事にするね!』
「うん!
あ、もうおうちかえらなきゃ!ばいばい!」
私に大きく手を振って子ども特有の走り方で去っていく。
…ちっちゃい子ってみんな可愛いなぁ。
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りか - すごく面白いです!頑張ってください応援してます! (2018年10月11日 19時) (レス) id: 6dfc96fe22 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょぴょ姫(プロフ) - なちぼんさん» お返事ありがとうございます!これからも楽しみにしてます!頑張ってください!ヽ(*´∀`)ノ (2017年12月26日 1時) (レス) id: 37832a3e1b (このIDを非表示/違反報告)
なちぼん(プロフ) - ぴょぴょ姫さん» 嬉しいです…!!こちらこそありがとうございますー!これからもよろしくお願いします(*´ч`*) (2017年12月23日 19時) (レス) id: 1bdc9855ce (このIDを非表示/違反報告)
ぴょぴょ姫(プロフ) - 泣きました…。Twitterのとこ泣きました…。最高ですありがとうございました本当に!! (2017年12月19日 17時) (レス) id: 37832a3e1b (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - なちぼんさん» はい! (2017年8月9日 3時) (レス) id: ed8d2e5c0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なちぼん | 作成日時:2017年7月27日 13時