好きです、せんぱい。《水溜りボンド/トミー》

好きです×１０ ページ10

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富永side





「…もう眠いんだろ？寝ろ」



『ん、やです…寝たらせんぱい帰っちゃうもん…』





握ってあげている手が、ぎゅっ、と強くなる





「帰らないから、寝てろって」



『それだけじゃないです……』



「？」



『まだせんぱいと話してたいです……まだせんぱいの手、にぎってたいです…』





ぎゅうぅ…とさらに強く握られる手。


と言っても病人だから痛くはないけど。





いつものストーカーAはどこへやら、すっかり甘えたさん。





「…はぁ、…」





色々と来るものがあるのは言うまでもない。





「…ほんと無防備」





他の男の前でもこんな感じか？





『ん、…むぼうびなのはせんぱいの前でだけです』





心を読まれたような感じがして、ドキリとした。





「…バカ」



『えぇっ』



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.



『…すぅ…すぅ…』





結局寝たAの寝顔を眺める。





「…俺の前でだけ、な」





起こさないようにそっと、








＿＿＿＿＿＿＿おでこにキスを落とした



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