好きです、せんぱい。《水溜りボンド/トミー》

好きです×４ ページ4

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部活が終わって、せんぱいとの帰り道。

…あ、毎日せんぱいと帰れるのも私の特権です。どやぁ。





『…で、その時せんぱいが…』



「…なぁ、」



『はーいっ』



「俺に俺の話してどうすんの？」



『どれだけ私がせんぱいの事を知ってるか知ってもらいたいと思いまして！』



「お前が俺の事知り尽くしてんのは良く分かってるから」





言葉の響きが良い…！！





『…んふふ、私の愛、伝わってますか？』



「……」ぺちっ



『いてっ』





せんぱいに叩かれちゃったあぁ

力加減が優しいところもかっこいいですせんぱい←





「ちょっと黙れ」



『…やっぱり愛のムチですかっ！？嬉しいですぅー』



「はいはい、そーですね」



『んふふっ』



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『…もう着いちゃいましたね…別れがつらいですせんぱい』



「いや明日も会えるだろ」



『明日までがつらいです』



「重症だな」



『今さらですか』





無駄なLINEはスマホが重くなるからやめろ、とだいぶ前に言われてしまったからむやみにメッセージを送れないのです。





「じゃ、また明日な」



『せんぱい！』



「何？」



『明日も一緒に帰りましょうねぇ』



「…やだ、って言ってもついてくんだろ？」



『当たり前じゃないですか』



「じゃあ聞くなや」





笑いを含んだ声で呆れるせんぱい。





「んじゃ、ほんとにかえっから」



『はいっ！また明日です、せんぱい』





ぶっきらぼうな口調の中に垣間見える優しさに心が打ち抜かれます。(毎日)


今日も緩みっぱなしの頬を頑張って抑えて帰宅ぅ。





(っ、…なんか今寒気したわ、絶対あいつだろ)



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