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阿部side
「佐久間」
一言声を掛けると、何やら上品な人と話をしている。何だか、邪魔するのは気まずい。
うん、どうしようかな。
「佐久間、もう仲良くなってんだ」
隣から声が聞こえて、振り向くと中々なイケメンさんが居た。
色々なヘア道具を持っているから、ヘアスタイリストだろうな。
「阿部ってちょっと髪弄ったら良さそう」
「え?」
「佐久間が、阿部ちゃんにもヘアスタイルやって!って言ってたから」
しっかり俺の事も宣伝?してくれてるのは嬉しい。
着いて来て、と言われて連れてこられたのはちょっとした楽屋。
「あ、しょっぴー!その人の服装、こんなんで良いっすか」
テクノカットが特徴的な人が話しかけて来るけど、誰だろう。
「あ、ごめん。俺、渡辺翔太。こっちが、目黒蓮」
「どうも、目黒蓮です。恵比寿とかに間違われますけど、目黒です。宜しく、阿部ちゃん」
「宜しくお願いします」
渡辺さんと、目黒さん。
さっさと髪をセットしている渡辺さんと、俺に合う服をテキパキと選んでいく目黒さん。どちらも良いコンビだ。
「よし、終わりっ!」
目の前の鏡に映るのは、自分のはずなのに自分じゃない気がしている。
少しチャラそうな感じなのに、きちんと大人って感じもしていて。
「ありがとうございます!」
「敬語辞めません?俺、めめって呼ばれてるんでそれでお願いします」
「んじゃ、俺はしょっぴー?」
「めめ、しょっぴー、宜しくね」
のんびりとしていたら、康二が入ってくる。その後に佐久間が続いてきた。
「阿部ちゃん!って、ええ?!ほんとに阿部ちゃん?」
「失礼なっ!!」
ワーワーと騒ぐ佐久間を放置して、康二がパシャパシャと写真を撮っていく。
何だか、嬉しくて笑っていると佐久間が抱きついてきた。
「めちゃくちゃええで!そのまま、くっついててや!」
パシャパシャとみっちり1時間か、それ以上。
満足した康二を見ていると良かったなと思う。
どんな感じに仕上がるかな、楽しみ。
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作者名:まっくろねこ | 作成日時:2020年7月10日 23時