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阿部side
それは突然の事だった。
「阿部ちゃん!!!」
雑誌の撮影に行って帰ってきた佐久間がとても嬉しそう。何かいい事でもあったのかな。
「佐久間、おかえり。何かあった?」
「阿部ちゃん、驚かないでね?佐久間さん、ドラマに出る事になりましたっ!!!」
「え、ほんと?」
ほんと!って言う佐久間に嘘はない。だとしたら、めちゃくちゃ嬉しい。
それでね!と続ける佐久間。
「阿部ちゃんも良ければ、って監督が言うんだよねー。どう?」
「どういう役?」
そう言うと佐久間がピタリと止まる。台本を渡される。
いや、出るとは決まってないんだけどな。
役柄の所には、割りと色気の溢れる遊び人、のような印象を受ける。
うん、これが俺に出来るのか!?
役者配分間違えてないよね??って思ったけど間違ってない。
佐久間は逆にきっちりとした感じのサラリーマン。うん、佐久間に合わない気がしなくもない…。
まあ、そう言ったら本人が拗ねるからやめておくけど。
「ふーん、どうしようかなって言ってもやらないとダメなんでしょ?」
「うん。阿部ちゃんなら!って売り込んだらじゃあ!ってなったんだよね〜」
佐久間、売り込んでくれるのは嬉しいけどさ。俺の役、遊び人だよ?
嫉妬しないでね…。うん、そこが心配なんだけど。
セリフが、意外と少ないから、覚えるのには苦労しなかったから、そこは嬉しかったかな。
佐久間はセリフが多くて大変そうだったけどね。
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作者名:まっくろねこ | 作成日時:2020年7月10日 23時