bohème

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佐久間side


阿部ちゃんが糖度100%、いや、糖度150%位？の甘ったる過ぎて胸焼けがしそうな位に、俺を甘やかしてくれた。
え、内容？？教えないでやんす〜！


｢にゃはは〜！｣


ボイスレコーダーに録音した阿部ちゃんの甘ったるすぎな声を聞きながら、俺は現在上機嫌。
めちゃくちゃ機嫌が良い、最高ピーマン！
阿部ちゃんに膝枕してもらっているからね。

そりゃ、機嫌も上がるよね。

｢阿部ちゃん〜｣


ふと阿部ちゃんを呼ぶと、阿部ちゃんの綺麗な顔に一筋の涙。
え、何があった？！

ポタって落ちた涙は俺の顔に直撃。
うん、涙ってしょっぱいよね。

あ。
いい事思い付いた。

｢阿部ちゃん、泣かないでよー｣

ぺろり、と涙を舐める。
うんうん、阿部ちゃんだからね。糖度150%。


｢佐久間の謎理論にはついていけない…｣

びっくりしたのか涙を引っ込めて、ジト目で見てくる阿部ちゃん。
えぇ！？

佐久間の理論、謎なの？

うーん、阿部ちゃんからしたら謎かぁ…。


ザ、理系！の阿部ちゃんにはちょっと難しい？かもしれない。

｢いや、難しいんじゃないよ？理解不能なだけ｣

オヨヨ？心の声漏れてた？

｢ダダ漏れ、おまけに｣

うん？おまけに？？
何だろう？？

そう思っても、阿部ちゃんは口を開かない。


たっぷり５分は経過した。

｢…何でもない｣

ふいっと顔を背ける阿部ちゃんだけど、耳元赤くなってるよ？
にゃは、少し恥ずかしめの事でも考えてたのかな？

｢………からね…｣

ボソッと阿部ちゃんが何か言うけど分からない。
あ、ボイスレコーダーに録音してたからもう1回リピートすれば良いか！

と思ったはいいが、ボイスレコーダーを取られてしまった。

｢佐久間の事だから、録音した声を聞こうと思ったんだろうけどね｣

どうやら、考えを読まれていたらしい。
阿部ちゃん、流石！


やっぱり、阿部ちゃんは頭良いね！！

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